平成30年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校国語

1 はじめに

 私は、今回で3回目の受検でした。大学3年の冬から、大学での教員試験対策講座(教職教養のみ)を受講していました。4年次で中学を受験し32番で一次不合格。4月からは臨任せずに勉強のみに専念しました。しかし、2回目の受検は高校を受験し不合格で、個人での勉強にも効果を見いだせず、9月ごろ沖縄教員塾に授業会員として入塾しました。9月から3月までは小学校で支援員として短時間勤務し、4月からは臨任をせずに勉強に専念しました。

2 一次試験対策

 主に試験でなかなか点数が取れなかった専門教養に時間をかけました。

●専門教養

 入塾してからの2ヶ月くらいは、授業でも分からないことが多く、ついて行くことに必死でした。次の授業までに必ず復習することを目標にしましたが、分からないことが多いので、復習にかかる時間も長く、3時間の授業内容の復習に早くても2日はかかるような日々が続きました。授業では、学習指導要領や国語知識、琉球・沖縄の文学の豆テストが毎回行われます。はじめは、家での学習時間で予習まで手が回らなかったため正答数にこだわらず、復習で覚えるようにしました。とにかく優先順位を考えながら学習しました。

●教職教養

 大学時代から講座で学習しており、ある程度身についていた状態だったので、あまり力を入れませんでした。授業で間違えたこところを復習するくらいでした。

3 二次試験対策

 一次試験が終わってから、対策を始めました。

●論文

 一つ目の課題を仕上げるのに時間がかかり過ぎたため、二つ目の課題に取りかかったものの、仕上げる前に試験当日になりました。ですが、一つ目の課題を仕上げていたことで、書き方と、論文のだいたいの流れを知ることができました。県が取り組んでいる教育施策を読みこみました。

●面接

 一次試験合格発表がでてから対策に取り組みました。予想質問に対して答えを準備するのですが、一人では視点が偏ってしまったり、臨任の経験がないことで分からない部分も多々あったりしたので、一人で対策しないですんだことが、合格につながったと思います。また、面接の模擬試験も3回していただいたので、本番を意識した対策ができました。面接の模擬試験では、厳しいお言葉をいただきましたが、自分の弱点、足りない部分を知ることができ、妥協せずに最後まで取り組むことができました。

●模擬授業

 模擬授業の対策も、一次試験の合格発表がでてから始めました。臨任経験がないことが一番気がかりでしたが、二次試験対策のなかで設定されている模擬試験だけではなく、一緒に練習するなかでアドバイスをもらいながら授業の流れを考えることができました。最初は経験がないことが弱みだと思い萎縮しながらの対策でしたが、今さら変えられることではないし、これが今の私の最高の状態だと早めに受け入れたことで二次試験を乗り切れたと思います。

4 最後に

 今回、私が採用試験に合格することができたのは、周りに恵まれていたからだと思います。4月から試験までの間、臨任をせずに勉強に専念することができたことは、家族のおかげです。また、塾の方々と一緒に一次試験、二次試験の対策に取り組んだことで、自分には足りないところをたくさん目の当たりにし落ち込むこともありましたが、モチベーションを保つことができました。さらに二次試験対策では、模擬授業をみてもらいアドバイスをいただいたり、みせてもらったりすることで自分に足りないところを学ぶことができました。
 二次試験当日の三日間、一緒に対策してきた塾生のみなさんがいたことで、緊張しながらも冷静でいることができ、楽しむことができました。自分がどんな風に過ごしても、試験日は決まっているし、必ずやってきます。とにかく、自分に足りないところ、必要なことはなにかを考えながら優先順位を考えて学習に取り組み、時間の確保、モチベーションを保つことが大切だと思います。