2019年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 高等学校物理

はじめに

 私は今回の受験で7回目となります。大学卒業後企業に勤める中で、本当にやりたいことは教員だと考え、転職をしました。臨任や非常勤講師をしながら教員採用試験を受験する中で、自分の中にあった、すぐに合格できるだろうという考えが甘いということを痛感させられました。自分なりに勉強方法を考え、勉強時間をとって受験するも、まず一次試験が通りませんでした。一年ごとにやり方を変えて、4度目の受験でようやく一次試験を通過できるようになりましたが、今度は二次試験で苦戦しました。二次試験では4回目でようやく合格できましたが、今回合格できたことは自分の力だけでなく上司や先輩方、塾の先生方からアドバイスをいただき、力をもらえたことが一番の要因だと考えています。

一次試験前

 今年から一部免除を利用できたので一次試験は専門のみの勉強になりました。朝の出勤前に2~3時間、勤務終了後2時間程度、平日は5時間、休日は8時間を目標に勉強しました。内容は、同じ参考書を繰り返し解くことをベースに、違ったパターンの問題も解いていろいろな問題に対応できるように準備しました。
 論文対策も、沖縄教員塾と沖縄教職研究会の論文通信講座を受講し、空いている時間に論文を書くようにしました。また、普段から学校教育に関する課題や生徒対応についてもしっかり考えを持つようにし、面接対策だけでなく本務になったときに活かせるよう意識して仕事をしていました。

論文

 論文対策は通年で沖縄教員塾と沖縄教職研究会の論文対策を受講していました。しかし臨任として勤務する中で、想定より勉強時間が確保できませんでした。そのため途中からまず一次試験を通ることを優先に専門の対策に取り組みました。一次試験終了後、本格的に論文に取り組みました。一次の結果発表後は沖縄教員塾と沖縄教職研究会で対策しました。点数は低かったですが、面接や模擬授業の対策につながったと思います。

面接

 一次試験終了後、沖縄教員塾から出された問答集を利用して、ひとつひとつしっかり答えられるように返答内容を書き出しました。箇条書きで書き出しして、本番で台本の棒読みにならないよう意識しました。
 面接練習では、沖縄教員塾と沖縄教職研究会でみてもらいました。普段から教育について考えを持つよう意識したことと、二次試験を複数回経験していたので、面接はあまり時間をかけずに自信をもって臨めるところまでいけたと思います。点数も一番高得点でした。

模擬授業

 今回の二次試験対策で一番苦戦しました。過去の試験で自分なりにしっかり授業できたつもりでも点数がよくなかったこと、やり方を変えても点数が変わらなかったことから、授業の方針をどうしていいのかわからず、一番苦労しました。
 模擬授業の対策は、教員塾の先生方と、同じ教科の先輩方に見てもらいました。今までの受験の中で一番多くの先生方にみてもらいました、このことが一番よかったと思います。いろいろなアドバイスや励ましの言葉をいただき、最後の最後まで授業を練ることができ、なんとか本番で力を出すことができました。

最後に

 教員採用試験は多くの受験生が必死に勉強して受験するので一次試験通過することも、最終合格も非常に厳しいものだと思います。私のように複数回落ちている受験生もいると思います。ですが、決して受からない試験ではないので、あきらめずに頑張ってください。
 また、試験期間が長く精神的にきついこともあると思います。周りの先生方、塾の先生方からのアドバイスと励ましが、私の場合一番力になりました。皆さんも対策方法はいろいろありますが、ぜひたくさんの先生方に面接や授業を見てもらってください。きっと力になると思います。