2019年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 特別支援学校小学部

*はじめに

 私は短大卒業後、臨任の声がかかるのを待ちながら学童保育に勤めていました。学童保育の仕事と小学校での支援ヘルパーの経験から小学校もいいなと思い、30歳過ぎて通信教育で小学校の免許を取得しました。小学校の免許取得後は、もともと特別支援教育にも興味があったので支援学校の先生を目指そうと勉強も本格的に始めたのも34歳の頃でした。20代の時も勉強はやっていたのですが、今振り返ると、「とりあえずやっとこ」くらいだったと思います。
 過去2回(一昨年、去年)メセナ予備校にお世話になりながら3次までいったものの結果が出ず、どうしようか悩んでいました。メセナで一緒だった友達(同じ校種・現初任者)が上高先生のご指導のもと見事合格したのを聞いて、沖縄教員塾のことをいろいろ聞き「ここしかない!」と思い、速攻電話して入塾を決めました。年齢的にもリミットが迫っていたので、特支は今回で最後と心に決めて上高先生のご指導を仰ぎ見事合格できたことに、感謝の言葉しかありません。本当に合格できてよかった、ありがとうございました。

⁑一次試験対策

・教職教養

一部免除のため、対策なし

・全科

過去問で点数の取り方(要領と知識問題)を分析し、何をどれくらい落としているか確認。
弱い部分から対策を進め、共に○○点中△△点を取ると目標を決める。
特に、要領問題は答えが決まっているので、できるだけ落とさないようにする(私は要領をほぼ落とさないようにしたので、点数がのびました)。
知識問題・要領は過去問、模擬試験、指定教材、その他を繰り返しながら対策しました。

★特支は年々厳しくなってきているような気がするので、加点がなくても180点(ボーダーを180点と仮定して)を取れるように対策しました。
今回は、教職教養61点(免徐)、全科122点(要領58点、知識64点)
加点の20点を加えてトータル203点、1位通過でした。
★問題の解き方は、基本順番に解く。算数の計算のとこは飛ばして理科にいき、道徳まで解いたら算数の計算問題へ戻るやり方で解きました。国語は読めば解けることが多いので、40分から45分の時間を割きました。生活、総合、外国語、体育、道徳等の要領系の教科は時間をかけないで解くようにしました。

~一次試験後から二次発表まで~

自己採点し、一次通過していることを信じて、特支の筆記問題に重きを置いて取り組みました。
上高先生がメセナの伊禮先生にお願いして、メセナの特支筆記の対策講座を受講させてもらった。
平泳ぎ、オルガンは気が向いたときに、ちょいちょいやる感じ。
マット、リコーダーはこの期間、特にやらず。
論文も並行して課題に取り組む。
気が乗らない時は、何もせず。

⁂二次試験対策

・特支筆記…メセナからの資料、指導要領、過去問を繰り返しやる。
・マット…学校で対策。発表後に練習した(数回のみ。過去3回の中で一番練習時間少ない)
・平泳ぎ…うるみん(うるま市の施設)、県総のプールで練習。
・オルガン、リコーダー…学校、おうちで練習
★過去の失敗から実技より特支の筆記に重きを置いて対策した。
★小学部は自動的に三次までなので、二次が終わったと同時に、論文、面接の答えの準備始める。
面接調書は7月には仕上がっていた。

⁂三次試験対策

・模擬授業

課題が届いてからの対策
課題の授業を全何時間で構成するか考えて、そこから1時間目、2時間目……と大まかな流れを決めてから、1時間の流れを導入・展開・まとめで授業づくりをした。
授業をイメージしながら、発問の仕方、板書計画等を全部の時間考える。
塾、職場の先生方、友だちに見てもらい対策した。
指導要領も読み、教科の視点も答えられようにした(模擬授業のあと、質問あり)。

・面  接

塾、友だちのとの練習で対策
アドバイスを受け、内容を見直したりした。

・論  文

できるだけ課題を書いて、添削してもらった。1つの課題に対してOKがもらえないと次に進めないので、時間にゆとりがある時はできるだけ論文を書くようにした。
気が乗らない時は、指導要領、県、文科省が出している施策等の資料をみたりした。

★三次の面接・模擬授業は私の大きな課題でした。声の大きさや表情の改善を頑張るように、めっちゃ言われました。鏡の前で表情を作る(笑顔)の練習をしたり、車内で大きな声を出す練習をしたりしましたが、上高先生が「これで大丈夫!」というクオリティーに達しないまま本番を迎えることになりました。だからこそ、論文で補う必要があったので論文は頑張りました。
結果。
論文88、模擬107.1、面接90(やはり低かった)、音楽14(例年よりいい)、体育19
特支筆記117→トータル435,1点で3位でした。

*最後に*

 今回、職場の環境(17時に帰りやすい、年休取りやすい)にも恵まれ、1次対策から仕事と勉強との両立がうまくできたと思います。でもやはり、勉強に気が向かない時や眠気に勝てない時、集中していない時には思い切って勉強しませんでした(こんな時にやっても身にならないと思ったので)。時には飲みにも行きました!!その方が、昨日勉強しなかったから今日はしっかりやろう、飲みに行って楽しんだ分、今日は頑張ろうという気持ちにもなれました。心に少し遊びを持たせることで、本番を迎えるまでに、中だるみしなくてすんだように思います。
 また、一部免除ということもあり、教養の授業がないので週に1回は意図的に塾へ行くようにし、分からないところの質問や、塾に置いてある資料等をみたりしながら自習しました。ちゃんと勉強しているぜって、先生への小さなアピールもありました(笑)。小学校・特支小学部は算数のプチ勉強会、6回の模試と程よく怠けられないようになっているスケジューリングも私にとってよかったです。
 私の勝手な見解ですが、選考試験だけどすべてを数値化して結果を出す。そういう意味では競争試験かな? とも思うとこもあるので自分が苦手とするとこを補う戦略も、アリだと思います。今回私はそうして合格できたと思います。(私の場合→面接苦手、論文で補う作戦。見事ハマりました)。ホントはすべて高得点がいいと思いますが…(-_-;)

 なかなか合格できないことに心が折れそうになることもありましたが、上高先生を信じて、自分を信じてやってきました。あきらめなくて良かったと思います。