2021年度実施 沖縄県公立学校管理職候補者選考試験 合格体験記 特別支援学校教頭

 私は正直、これまでは管理職志望ではありませんでした。しかし、ここ数年の職場で与えられた役割を果たしていく中で、これまでの私自身の20数年間の教育実践を振り返り、今後どのように教育現場に携わり、これまでの実践をどのように発展させていこうかと、心の中で悶々と自問自答する日々を送っていました。そんな折、職場の信頼できる管理職の方々との話の中で、「人には管理職にチャレンジするタイミングというものがある。あなたにとってはそれが今だよ。」という言葉をいただき、試験を受けるよう勧められました。日頃は会議以外ではそんなに真剣な話をするわけでもなく、気さくな感じの関わりが多かったのですが、そのときの管理者の方々の真剣な眼と言葉の力に心動かされたのが、今でも強く印象に残っています。私の性格上、人から何かを求められ、人の役に立てることであれば、「やると決めたら中途半端ではなく、真剣に向き合い、やり遂げる。」という信念があります。これが私のこれまでの教育実践でもありました。このことがきっかけで、私の管理職試験へのチャレンジがはじまりました。
 さて、管理職試験を受けると一大決心はしたものの、私の中には受験のためのノウハウなんてものは何もありません。唯一の財産は、これまでの教職経験のみという状況です。そこからのスタートでした。まずは、どのようなことに取り組めばよいのかという情報収集をしていく中で、インターネットで検索をかけ、偶然目にしたものが、「沖縄教員塾」のHPでした。「へぇ、地元沖縄県内でこのような対策ができるんだな。これはとてもありがたいな。」という、何かにすがるような気持ちで、早速上高先生に連絡を取りました。私が、「沖縄教員塾」に入塾する決め手となったのは、上高先生との面談の中での「沖縄の教育を良くしたい」という強い信念を感じたことと、静かな語り口調の中にも教育に対する熱い情熱がヒシヒシと伝わったことです。それと、HPにも掲載されていますが、「できるだけ勉強せずに、合格最低点ギリギリで合格しようとするから、何度も不合格を繰り返す。フェンスをギリギリ越えるホームランを目指して、フェンス前の外野フライを繰り返すのと同じです。沖縄教員塾では、場外ホームランを目指して、芯をはずれてもホームランになるような学力を目指します。」という言葉に共感し、「上高先生を信じてついていけば大丈夫」と確信しました。
 まず、最初にご指導いただいたことは、願書の作成です。何度も何度も、「やり直し」の添削がかえってきました。「字はていねいに!」、「内容は簡潔に!」など、ごく初歩的な部分から、願書を受け取る側の視点でのアドバイスをいただき、なるほどと納得するような目から鱗の情報もたくさんいただきました。一次試験の筆答対策については、上高先生独自で収集された膨大な情報量を基に作成されたテキストにより、的を得た効率的な学習を進めることができました。
 何よりも上高先生からご指導をいただいた中で、一番心から感謝していることは、論文対策です。私自身、論文というものを書く習慣が全くなかった上、20数年前に教員採用試験を受験したとき以来の取り組みでした。ほぼ0からのスタートといっていい状態で、論文の組み立て方、文章の書き方、言い回しなど本当に基礎の基礎からアドバイスを受けながらの取り組みでした。試験の本番は、70分で1500文字以内という限られた中で論文を仕上げないといけません。時間内に出題の意図を理解し内容を考え文章を書き遂げることは、一分一秒たりとも無駄にできないとても大変な作業です。適当な対策やぶっつけ本番では到底無理な話です。日頃からのさまざまな教育課題についての国や県の方針と自身の考えとのすり合わせを行い、頭の中で簡潔にまとめておく、これが、上高先生のおっしゃる「場外ホームランを目指す」という言葉の意味だということを対策の中で学び、試験本番ではそれを強く実感することができました。私は、入塾前の状況で、もし上高先生のご指導を受けていなければ、今年の合格は絶対に不可能だったなと思っています。
 二次試験対策については、筆答対策や論文対策といった一次試験対策で上高先生からいただいた教育関係の資料や電話面談の中での会話、メール等で先生の考えを伺った中から自分もそうしよう、自分ならこうしたいという考えや情報を持って整理しておくことで対応ができました。一番は論文対策で、今、全国や沖縄県で起こっているさまざまな教育課題に向き合うことができたことと、またそれを受けての考えを簡潔にまとめておくことができたことが自分の財産になったのかなと思っています。
 最後に、私は沖縄教員塾の上高先生に出会うことができたことで、これからの教職人生の中での一つのステップアップを実現することができそうです。しかし、これから管理職としてのスタートラインにつくことになります。たくさんの課題に直面するであろう、これからが勝負です。この塾で学んだことを糧に一つ一つ目の前の課題をクリアしていきたいと思います。また、私はこの出会いを大切にしていきたいと思っています。今後とも機会があれば、何卒ご指導よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。