2020年度実施 沖縄県公立学校管理職候補者選考試験 合格体験記 小・中学校校長

 私が「沖縄教員塾」と出会ったのは、インターネットサイトでした。
 昨年度の管理職試験は一次試験で不合格でした。次年度の試験に向け、論文対策をどうしようか悩んでいた時に、ネットで検索をかけ見つけたのが「沖縄教員塾」です。管理職試験の校長会員は授業がなく論文の個別指導とのことでした。個別指導があるのは魅力でした。また、自分のペースで取り組んでいけることも私にあっていると感じました。ただ、一年間の長期にわたり、継続的・計画的に論文を書き続けていけるのだろうか不安がありましたが、2019年9月下旬に申し込みをし、次年度の管理職試験に向けて準備をすることにしました。
 私は、ある団体の役員をしており、11月には研究大会を控えていたので、準備に時間を割かれ、さらに日頃の教頭としての業務もあり、なかなか論文に手を付けることができませんでした。そんな時に、上高先生からメールで論文提出を促すメールが来ました。私は、このままでは次年度も今年と同じような結果になってしまうと考え、できない理由を挙げるのではなく、短時間でもいいから論文を書く時間を見つけ、忙しいなかでも論文を書く習慣をつけようと決めました。
 はじめは帰宅後、1時間を目途に始めましたが、しっくりいきませんでした。帰宅が遅いときは、翌日の業務への影響が心配になり、学習にも身が入りませんでした。次に、朝早く起きて1時間ほど論文作成や学習の時間をとってみました。年齢を重ねると朝起きることに辛さを感じることがなくなっていたので、予想以上に学習がはかどりました。それからは、帰宅後はビールを2本ほど飲んで就寝し、午前4時半ごろから起きだして6時ごろまで学習をするという生活習慣が身につきました。
 メールで論文を提出すると、上高先生の添削された論文は当日か翌日には返却されてきました。そして、個人指導は添削された論文を見ながら受けることができました。当初は退勤後、職場から自宅までの通り道である沖縄教員塾で直接指導を受けましたが、新型コロナウイルス感染拡大後は電話での個人指導となりました。
 上高先生は沖縄県教育委員会の毎月の会議を傍聴しており、県教委の動向にとても詳しい方です。今、県教委が求めていること、県教委が管理職に期待していること等を踏まえ、論文に取り入れたほうが良い視点等を簡潔に指導してくれます。また、一次試験の二週間前には模擬試験があります。試験直前にも予想される問題等についても情報提供がありました。
 一次試験は2つの問題から1つの問題を選択するものですが、驚かされたのは、沖縄教員塾での模擬試験で出たものが1つ出ていたことです。さらに、直前のメールで、県教委の最近の会議の様子から出るかもしれないと指摘されていた問題も出ており、2問とも的中していました。私は、別の問題に集中して準備していたため、はぐらかされた感じでしたが、それまで書いた論文を思い出しながら、何とか最後の行まで書くことができました。二次試験についても、最後までこれまでの質問事項等の情報提供があり、とても参考になりました。
 私が今回、合格できたのは沖縄教員塾、上高先生のご指導のおかげです。論文の書き方については、それまでは「論・例・策」といった形式にこだわり、その形に当てはめようとしてばかりしていましたが、そういった固定観念から脱却することができました。また、いただいたたくさんの資料や新聞記事等も、これからの教育活動において役立てていきます。約1年間大変お世話になりました。ありがとうございました。