2020年度実施 沖縄県公立学校管理職候補者選考試験 合格体験記 小学校教頭

《はじめに》

 私は、教頭試験に今回初めてのチャレンジでした。今までは、管理職というよりも、児童と楽しく学級で自分を成長させながら共に学ぶ教師を目指し、切磋琢磨してきました。教頭試験にチャレンジした理由は、担任として児童と向き合い20年も過ぎ、さまざまな校務分掌をしたり、学年主任等をする中で若い教師と授業研究や生徒指導を行う中で、児童を育てるという視点から、若手教諭を育て、一人一人の教師の個性を生かしながら、児童の生き生きと輝く学校を目指してみたいという思いが私の中に大きくなっていったからです。
 気持ちが固まったところで、私に管理職試験を後押ししてくれた元同僚の先輩教師(現在は校長になられていますが)の強い勧めもあり沖縄教員塾に、4月に入塾することを決めました。

《願書提出》

 教頭試験を受けると決め、校長に相談したところ、背中を押してくれました。4月に決めたので取り組むスタートとしては遅かったように思います。また、教頭試験について私自身何も知らなかったので、教頭試験の願書がとても大変ということにびっくりしました。願書には、研修歴、教育上の実績、研修の実績、抱負を書く項目がありました。また、昨年の教育実践報告書を作成するのも悩みながら書きました。沖縄教員塾に書き終えるたびに添削してもらいました。そして、細かいアドバイスをいただき仕上げたので、不安なく校長へ提出することができました。

《1次試験対策》

 1次試験の筆頭試験では、たくさんの法規を覚えなければなりません。塾からまず覚えるようにといわれていた教育基本法の問題については何度も取り組み、過去問題で出ているものは完璧に解けるようにしました。また、沖縄教員塾のメールで情報があり、どの法規からやった方がいいかなどもあるので、それを元に多くやる問題を決め、やるようにしました。また、送られてきた法規であまり出ないとされるものも、何度かは目を通すようにしました。他の法規と似ているところなどにも気づくことができたのがよかったと思います。時事問題はとにかく量も多いです。でも、学校現場で私たちが目を向けないといけないことや気をつけないといけないことなどを再確認することもできます。そして、時事問題は早い時期からすると試験前、焦ることも少ないだろうと思いました。私の場合短い期間で取り組んだので、とても大変でした。
 論文については、とにかく書き続けることだと思います。私の場合、できるだけ金曜日までに書き上げ、土曜日までに送信し、添削して下さったものを書き直すというルーティーンを決めていました。だいたいこの月でこの論題までは終わるという目標をもち、取り組んでいました。提出した論文に合格をもらえなかったときは、平日にも提出するようにし、少し自分を追い込むようにしました。論文を書くのはとても時間もかかることでしたが、やはり書いていくうちに書き慣れていき、書き終えるまでの時間が短くなっていきました。

《2次試験対策》

 1次試験で沖縄県の教育の課題や取り組みについても論文を作成する中で触れていたので、あまり焦らずに本番まで準備をすることができました。ですから、私からのアドバイスとしては、1次対策をしっかりしていれば、2次対策は8割できているのかと思いました。論文を書く中で、自分の教育の理想像をしっかりと持つことや、今まで自分自身が学校現場で取り組んできた子どもとの接し方、生徒指導のなかで大切にしていることなどを考えました。そうすることが2次試験で試験官と余裕をもって面接できるのだと思います。

《さいごに》

 私自身、自分が教頭試験を受けるなんて……と思っていました。しかし、試験に向け、取り組みを始めると、学校現場の課題が新たに見えてきたり、沖縄県の教育の取り組みについて分からなかったことが見え、とにかく自分の大きな成長になりました。また、沖縄教員塾から送られてくるメールから様々なことを考える機会もいただきました。この試験をきっかけに学ぶことの大切さを再確認しました。今後も学び続けていきます。