2021年度実施 沖縄県公立学校管理職候補者選考試験 合格体験記 中学校教頭

合格体験記(という名の反省文)

 私は、数年前まで管理職には全く興味がありませんでした。学級を持って、教科の良さや楽しさを直接子どもたちに伝え、またその成長に寄与できたらそれでいいと考えていたからです。しかし、校務分掌上、ここ数年は学級や教科を離れることが多く、それまでとは違った視点で学校の課題がみえるようになり、日を追うごとに子どもたちのために何とかしたい、現場を改善していきたいという気持ちが増し、管理職になる決意をしました。
 沖縄教員塾については、インターネットで知りました。私の塾選びの条件は、①コーチを担ってくださる塾頭がいること、②教育分野の最新の情報や刺激が得られること、③教育分野以外の文献等を紹介してもらえることでした。沖縄教員塾のホームページを拝読させていただくと、まさに私の希望に合致した理想の塾でした。決め手は、上高先生の『合格に向けてのメンター、伴奏者の役割を担います。』というお言葉でした。入塾面談の際には、「ここだ」と決め込んでいましたので、断られたらどうしようという不安と緊張があったのを覚えています。
 私は、晴れて昨年11月に入塾させていただいたのですが…。管理職になってやりたいことがあり、希望する塾に入塾できたにも関わらず、日々目の前の事象ばかりを追い、管理職試験の対策には全く身が入りませんでした。上高先生からいただいたメールや添付資料、新聞記事は拝読させていただきましたが、筆答問題は白紙のまま溜まる一方で、論文も全く提出できず、上高先生の想いを踏みにじっていると思うととても心苦しく、ご連絡もできなくなっていきました。本当に申し訳ございませんでした。
 私はこのような状態でしたので、見切りをつけられても仕方がないと思っていましたが、上高先生は、塾の教材以外にもメールや貴重な情報を送り続けてくださいました。また、志願書と教育実践報告書の添削を依頼すると、何度も何度も丁寧にみてくださいました。自己流ではなかなかまとめられなかったと思います。私は、懇切丁寧にご指導いただいても、その後も論文は提出できず、教材もこなせない状態が続いていました。それでも、試験は近づき…。受検の直前は、上高先生の模擬試験の問題と解答・解説をベースに、教育基本法や沖縄関連の教材を使って対策をしました。
 試験当日は、勉強量が全く足りていないという自覚のもと試験に臨んだからでしょうか、とても冷静でした。筆答問題は、ほとんどが上高先生の模擬試験や教材でみた問題ばかりでした。論文は、上高先生からいただいた励ましのメールのかなに、「最後まで書ききってください。」とありましたので、80字程度は残してしまいましたが、時間ギリギリまで粘りました。二次試験の際には、元塾生や現塾生からご提供いただいた過去問や資料がとても参考になりました。また、上高先生からいただいたアドバイス通り、質問をしっかりと聞いて、謙虚に、そしてこれまでの経験をもとに、今後教頭としてどのように対応していくのか、私なりの思いや考えを伝えることができたように思います。
 今年は、試験勉強を進めるにあたり、前進することに自分自身でストップをかけていたように思います。試験に対する取り組みは反省しかありませんが、上高先生との出会いや沖縄教員塾とのつながりがあったからこそ、何とか合格できたのだと思います。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 私は、たくさんの支えやつながりに感謝し、3月までにできることを考えました。これからはできる限り参考図書を一冊でも多く読み、教頭としての職責に備えていきます。今を大切にしながら、今できることを、今進めていきます。
 上高先生、これまで膨大な資料や情報をありがとうございました。2年後も入塾できるように、日々生徒や保護者、職員と向き合い、一日一日を大切に精進していきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。