2023年度実施 沖縄県公立学校管理職候補者選考試験 合格体験記 小学校教頭

1 はじめに

 私が、管理職試験を受けようと思ったきっかけは、同僚である先生方が、精神的な疾患によって休職したり、日々の授業や学級経営に悩み、苦しんでいたりする様子を見て、少しでも先生方の手助けをしたいと考えたからでした。
 自身が、担任をしていると、どうしても学級の子どもたちを優先にしなくてはならないので、手を差し伸べたくても、なかなかできない状況を変えたいと思ったのがきっかけです。
 その気持ちを、既に教頭試験に合格している同僚に話したところ、すぐに「沖縄教員塾」を紹介していただきました。その同僚からは「すごい塾がある。というか塾頭である上高先生がすごい」という話を聞き、まず上高先生に会ってみたいと思いました。また、塾には通わず、自分のペースで学習が進められることや、上高先生によるきめ細やかな論文の添削、良本の紹介など、私にとってとても刺激的で、学習に集中できる環境がそろっていました。
 また、ホームページに掲載されている「合格体験記」を読み、「私も絶対頑張ろう」という気持ちがさらに強くなりました。「合格体験記」には、より効果的な学習の仕方やモチベーションのあげ方等、先輩方のよきアドバイスがあり、とても参考になりました。

2 一次試験に向けて

 一次試験の内容を、最初の上高先生との面接のときに見せていただきました。その時の感想として「法規が全く分からない。これは大変だ。こんな自分が本当に合格できるのだろうか」と不安になったのを覚えています。また、何をどこから勉強したらいいのか全くわからず、さらに不安でした。
 しかし、上高先生が毎月送って下さる教材は、項目ごとに「引用集」「問題」「問題2」「解答・解説」と、焦点化・整理されており、とてもわかりやすく、勉強がしやすかったです。特に重要な部分についても、細かく指摘されており、繰り返し勉強することができました。私は、送られてきた「問題集」に関して、一次試験の日までに3回繰り返すことを心に決めて、計画的に勉強をしました。教育に関わる法規を全て暗記・・と考えると気が遠くなりそうですが、上高先生の教材ならば、重要な部分が焦点化されているので、すんなり頭に入れることができました。そして、実際、教材に載っている部分が、一次試験の問題として何問も出ていたので、さすが上高先生だと思いました。やみくもに勉強したらおそらく挫折していたと思います。その意味で、上高先生の教材は本当にすばらしいです。
 論文は、「必ず書きたい5テーマ」と「できれば書いておきたいテーマ」を課題として与えてくださり、一つ一つの論文について、電話できめ細やかに指導していただきました。テーマの内容も、まさに今教育現場で課題となっている話題でもあり、現場でも生かすことができました。最初は、一つのテーマに6時間かけて書いていた論文も、何回か書いていくうちに、コツをつかみ、最終的には、60分ほどで書き終えられるようになりました。
 ここで、経験者からのアドバイスですが、論文は最初、とてもきついと思います。私も文章を書くのはきらいではないのですが、最初の頃は、まる一日を論文作成に使ってしまい心が折れそうになることもありました。しかし、何度も書いていくうちに、上高先生から合格をもらうのが、最高の喜びになっていました。結局、私は、論文を15テーマほど書き上げることができました。そのおかげで、本番ではさほど緊張せず、いつもの通りに書き上げることができました。論文は、書けば書くだけ、合格に近づきます。たくさん書いて、ある程度「暗記」することが必要です。上高先生の指導についていけば、必ず内容もすばらしい論文が書けるようになると確信しています。

3 二次試験に向けて

 一次試験の合格が発表されたら、すぐに「二次試験対策」の案内が届きました。私は迷わず、受講しました。二次試験までの短い期間の中、毎日、メールで「面接予想問題」を送って下さり、私の回答に対して、アドバイスして下さいました。その中でも、現在の教育的課題、教育時事、また応答の仕方等について、きめ細やかな指導・助言があり、とても参考になるのと同時に自信へとつながりました。
 さらに、模擬面接も行っていただき、本番さながらの面接の練習をしたおかげで、本番は、ほどよい緊張感で臨めたと思います。

4 おわりに

 私にとって、この「沖縄教員塾」そして「上高先生」との出会いは、私の人生を左右する大きな出会いだったと思います。上高先生の教育に対する思いの深さ、優しさ、そしてスマートさは、私も教育者として見習いたいと心から思いました。
 これから、教頭職となったとき、上高先生と話したことを思い起こしながら、子どもたちのために、保護者のために、職員のために、学校長のために何ができるのかを常に考え、実践していきたいと思います。
 これまで、本当にありがとうございました。