2024年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 高等学校・家庭

はじめに

 私は、今回2回目の受験で合格しました。1回目は、大学生の時です。当時は三次試験まで進みましたが、最終結果で不合格でした。大学卒業後5年間は、海外の日本人学校で勤務していたので、今回は6年ぶりの受験でした。試験対策については、以前、親が沖縄教員塾の会員で校長試験に合格していたので、沖縄教員塾への入塾を強く勧められました。
 沖縄教員塾は、今年度から基本的にオンラインでの対策で、勉強時間を十分に確保することができることが決め手となり、4月に入塾しました。特に、二次試験対策の時はオンラインで面接回答を添削していただいたり、臨任として働きながら自分の時間に合わせて対策ができたりしたので良かったです。また、オンライン授業の後に先生に質問をしたり、定期的に面談したりする機会があったので、解決することができました。

【一次試験対策】

 4月から本格的に試験勉強を始めたので、専門も教職教養も時間を確保する必要がありました。私は、各分野を毎日少しずつ勉強する方法で、覚えた内容の記憶を保持ながら、飽きずに勉強できました。下記のように、計画を立てて勉強しました。

8時~12時  家庭科の演習問題
13時~17時 教職(演習問題集の各分野を30分ずつ演習)
20時~22時 今日やったことの復習と家庭科の教科書を読む

〈教職教養〉
●一般教養

 一般教養は、参考書等を使っての勉強は特にしていません。模擬試験で全く点数が取れない時もありましたが、そこはあまり気にせずに、解説を読んでしっかり見直しすることを心がけていました。

●教職教養

 教職教養については、市販の教材は購入せずに、塾からの参考書と演習問題集だけを使い、勉強しました。演習問題集は、過去問だけでなく、膨大な問題数があるので、何度も演習していくうちに、かなり点数が取れるようになりました。
 初めの1週間で、教育史と教育原理の参考書にひと通り目を通し、あとは、模擬試験や演習問題の見直しの時に確認するようにしていました。

●専門科目〈家庭科〉

 使用した教材
 ・教科書3冊(メインで使う教科書会社を1つ決めていました)
 ・沖縄県の教員採用試験の過去問集
 ・全国の教員採用試験過去問集 家庭科編
 ・小学校の家庭科の過去問

《私の勉強法》

1. 教科書をフル活用する。
 最初は、教科書レベルの内容の理解と暗記を行いました。1冊の教科書をメインで使いながら、同じ範囲を他の2冊でも確認して、教科書の内容をノートに整理しました。
 演習の見直しの際も必ず教科書で確認するようにして、教科書がマイ参考書になるくらい書き込んでいました。

2. ひたすら解く。
 沖縄県家庭科過去問集10年分を8回通しました。1回目では、時間内に回答することを意識しました。2回目以降は、繰り返し解き、なぜこの答えなのか、どの部分が誤っているのか等と掘り下げて満点がとれるまで繰り返し問題を解くようにしていました。その中で、新しい学習指導要領に対応していない問題は省いたり、法改正等があった問題は新しい法律等を確認したりしました。

【二次試験対策】

 家庭科の二次試験は、模擬授業と個人面接、実技でした。実技内容については、一次の合格通知で調理か裁縫か伝えられます。

●一次試験後から一次試験合格発表までの対策

 一次試験の結果が出るまでは、週に2・3回は教科書に出てくる料理を作ったり、裁縫をしたりしました。一次試験1週間後からは受験調書に取り組みましたが、なかなかかけずだいぶ時間がかかってしまいましたが、早めに取りかかったことで先生に3回添削していただきました。そのおかげで自信をもって提出することができ、面接対策の時間を十分時間を確保することができました

●一次試験合格後の対策

 一次試験後は、臨任として勤務することになりました。

〈個人面接〉

 一次試験後から、メールで毎日1つの質問が送られてきました。最初の頃は、しっかり考えてから回答していましたが、徐々に質問を確認したら、すぐに回答するようにしました。回答した内容が十分でない場合は、先生から合格をもらうまで何度も手直ししました。面接練習では、回を重ねるごとに自分のことを伝えようという気持ちでできるようになりました。
 塾での対策以外には、勤務校の管理職と大学でお世話になった教授に面接練習を一度していただきました。

〈模擬授業〉

 模擬授業は、沖縄教員塾と知り合いの家庭科の先生に見ていただいたり、受験生同士で互いの授業を見せ合ったりして対策しました。塾での試験対策では、掲示物の大きさや目線の動かし方など細かいところまで助言をもらい、最後は納得のいくところまで仕上げることができました。

〈実技〉

 今年度は、スナップ縫いでした。4分の時間制限があったので、きれいな仕上がりで時間内に終わらせられるように練習しました。実技レベルとしては、そこまで難しくないので、勉強して気分転換に裁縫の練習するくらいの感じで取り組んでいました。

【その他】

●生活面では、特に睡眠時間をしっかりとるようにし、生活リズムを崩さないように心がけていました。試験当日に8時からしっかり頭が回るように普段からリズムを作っておくことが大切だと思いました。

●二次試験の対策では、行き詰まる時もありましたが、課題から少し離れる時間をとって、友人と食事をしたり、ランニングをしたりして気分転換していました。

 最後に、入塾したばかりの時はオンラインでも勉強できるかなと不安になることもありましたが、環境ではなく、自分自身の「絶対に合格したい!」という強い気持ちで試験対策の課題に取り組むことが合格の秘訣だと思います。