2023年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 特別支援学校小学部

1.はじめに

 私は大学卒業後民間での経験を経て、通信教育で教員免許を取得し、6回目の受験で合格することができました。沖縄教員塾に入って2年目での合格となります。入塾前は無職で勉強していたこともありますが、合格には至りませんでした。入塾して2年間は、臨任という形で働かせていただきながら勉強していました。
 沖縄教員塾には、単元ごとの教材や用語集といった、わかりやすくまとめられた教材の数々、塾生一人一人に寄り添う上高先生のお人柄、そして愛のあるお言葉の数々、採用試験合格には欠かせないものがあります。このような環境で勉強できたことは、とても幸運だったと思います。
 それらも踏まえ、以下に私が取り組んできたことを記します。教員採用試験合格を目指す皆さんの参考になれば幸いです。

2.一次試験

【一般教養】

 私には足りない部分が多く、そこに重点を置いていたので、対策していません。

【教職教養】

 暗記が苦手な私は、教職教養がとても苦手でした。採用試験で、合格順位に入ってはいるが、専門教科と教養の点数に差がありすぎて不合格だったことがあります。そのぐらい、苦手意識もあり、避けていた部分です。恥ずかしながら、空欄の前後を読めば解けるだろうと逃げる理由を探して、真剣に取り組んでいない現状でした。しかし、それではいつまで経っても合格できないと腹を括り、覚えたら点数にできる、問題を見てスッと答えがでてくることができたら、その分の時間を他の問題に時間を回せると気づいてからは、塾の教材をひたすら解いていました。覚えただろうと思っても、一週間…いや、翌日には忘れていることも多く、さらに同じ問題で間違えていることが多かったので、定着するまで何度も繰り返しました。まずは、毎時間ある小テストの大問一つを確実に満点取れるようになど、苦手だからこそスモールステップで、というように、嫌いにはならないように取り組んでいました。
 特に、教育史・教育心理・教育原理・特別支援教育は確実に解けるよう、重きを置いて解いていました。暗記が苦手だったので、語呂合わせや、イラストにして覚えていきました。

【専門教科(小学校全科)】

 基本的に塾の教材を繰り返し解いていました。算数は、他都道府県の採用試験の問題を解くこともありました。算数では、自力で解きたいということに固執し時間を費やすことがあったため、日頃から制限時間を決めたり、潔く答えを見ながら解くようにしていました。試験当日も、上高先生の「解けない問題に時間をかけず、時間内にすべて解き終えてください」という言葉を信じ挑みました。
 国語は、上高先生からの「きちんと読めていたら、選択肢の中から正答を、消去法ではなく、自分で選ぶことができる」を意識しながら取り組んでいました。そのためには、日頃から文章に触れることが大切だと思います。古文漢文は、たまに国語便覧を開いて眺めていました。
 理科・社会は、実験や歴史などをマンガで解説されているものを読んだり、動画を観たりしました。塾の本棚にある学研出版「中学入試 まんが攻略BON!」シリーズの中学歴史上下巻、理科の天体・気象、水溶液・気体・ものの燃え方は、購入して手元に置いていました。また、旺文社出版「高校入試 中学3年間の総復習 理科」も解きました。
 図画工作・家庭は、塾の教材を完璧にできるようにしました。
 音楽は知識がなく、なかなか向き合えなかったので、割り切って、リコーダーと歌唱教材、指導要領だけに絞って対策しました。

【特別支援教育・学習指導要領】

 特別支援教育分野は、特別支援学校専門筆記があることも想定して、塾の教材を何度も解き、わからない用語はその都度確認していました。コロナ禍で特別支援学校専門筆記がない年が続きましたが、今年から一次試験の全科に入ってきたので、何が起こるかわからない前提で取り組んでいてよかったです。塾の模試でも、本番を想定した形式で挑め、初めての形式での受験でしたが、落ち着いて取り組むことができました。
 学習指導要領は、塾での教材を解いた後、実際に学習指導要領にもマーカーしていました。この作業で、学習指導要領を一言一句全部覚えなきゃいけないのか…というなぞの思い込みが私のやる気を削いでいたことが判明します。マーカーすることで、外せないところを把握できたり、またこの本のどのへんにあったなと何となく場所で覚えていることも多く、私に合った勉強法でした。この方法をしたことで、塾の教材がいかにまとめられ、効率のよい教材かわかりました。学習指導要領には苦手意識がありましたが、コツコツと積み重ね、今年は正答することが多くなっていたことを4~5月あたりに実感があり、とても嬉しかったのを覚えています。それはモチベーションを保つのにとてもよい変化でした。

3.二次試験

【受験調書】

 一次試験合格発表後はやるべきことが多くあるだろうと、早めに仕上げるよう取り組みました。入塾1年目に初めて書いた際に、上高先生に添削していただく前に何度も書き直し、添削後も何度も書き直しました。私は、自分の思いや考えをまとめるのに時間がかかるということもあり、早めに取り組んでいてよかったと思っています。
 上高先生は日頃から「やるべきことを先延ばしにしない」ということをおっしゃっており、自然とその習慣が身についていたとも思います。今、二次対策の振り返りをして、初めての二次試験で先行きが見えず不安だった日を思い出すと、先にできることは早めに着手し終わらせる、次に何が入ってきてもいいように余白を作り出しておくことの重要性を、二次試験対策を通して学びました。

【面接】

 一次試験後に二次対策のオリエンテーションがあり、そこで過去に面接で聞かれた質問がまとめられた教材をいただけます。限られた時間の中で、あれだけの情報を得られることは大変ありがたく、活用方法は無限大だと思います。私はまずそれを読み込み、二次試験の流れや雰囲気を読み取りました。似たような質問を合わせながら、自分なりの回答を書き出しまとめていました。書き出した回答を踏まえ、自分が試験官だったらという想定で、次はこの質問がくるだろうなと次の質問を立て、それに回答をする作業をしていました。この作業をすることで、どのような質問をされてもブレない軸というものを持てたと思います。
 上高先生から二次対策として、面接の質問が月曜以外毎日一つメールで送られてきました。また、面接の質問だけでなく、場面指導の質問もあり、それは動画での返信を求められます。毎日回答したほうがよいと思いますが、私はまとめて返すことが多かったです。回答に対する上高先生の返信も、考えさせられることが多く、言葉のチョイスや微妙なニュアンスなど文字でのやり取りは思考の整理をするのに大変よい手段でした。
 一次試験を終え、合格発表までの期間、ここでどのような準備をするかが大きな差になると思います。一次試験のご褒美に気を緩めたい気持ちがでてきますが、ガッツリ緩めるのではなく、だからといって常に全開で気を引き締めると最後まで持たないこの時期、上高先生からの毎日届く一つの質問は、採用試験を伴走してくれているというような絶妙なバランスでした。

【模擬授業】

 一次試験合格発表後に指定の教科や題材が届きます。学習指導要領や指導書を読み込み、一週間ほどかけて授業を考えていきました。私は特別支援学校での臨任経験がなかったため、情報を集めることも同時に始めました。そのために、上高先生や同僚、友人を頼り、特別支援学校で働いている方との繋がりを探しました。ありがたいことに特別支援学校で働く方々と二次試験対策をすることができ、管理職の方にも模擬授業と面接練習をしていただき、特別支援学校ならではの助言やご指導をいただくことができました。
 授業を作る際は、まずは自分の力で授業構成したうえで、授業展開する中で設定する児童の実態だとどのような反応があるかなど、経験のある先生方に相談しながら進めていきました。実際の児童の反応などを聞くことができ、大変有意義で、絶対合格して働きたい! という気持ちが増していきました。
 私は、何度練り直しても模擬授業を指定の時間内に終えられることができず、早口になったり、ここまで展開したいという気持ちで取り組んでいました。その際に、上高先生から「それは子どもを想っての授業ではなく、教師中心の展開になっている」と指摘されたことで、ストンと力が抜け、時間内に終わらせることが目的ではなく、目の前にいるであろう子どもたちのために、目の前にいるであろう子どもたちと一緒に授業を楽しむことに気持ちが切り替わりました。やはり当日も時間内に設定した全ての授業はできませんでしたが、試験官に見られているという感覚はあまりなく、想定していた児童が本当に目の前にいるかのように模擬授業ができました。

 二次試験対策は、塾で二次試験1週間前ほど前から、本番と同様の流れの模擬試験が2回行われます。上高先生の鋭い眼差しのもと進められる塾での模擬試験が一番緊張しました! その緊張の中に、上高先生や面接官をしてくださった先生方からの助言に気づかされることが多く、多くの方たちと関わり、支えられて掴み取った合格だと改めて思います。

4.生活

【学習時間と気分転換】

 毎日必ず学習時間を確保するよう努めました。平日は、就業後は疲れて体力も気力もなかったので、始業前に30分~1時間は学習する時間を取るため、早めに出勤していました。休日は、なるべく午前中に塾で自習をし、午後はカフェか市立図書館で勉強していました。きっちりしすぎると苦しくなるので、気分転換も兼ねて3時間を目安に学習場所を変えていました。それでも、集中が続かないと判断した時は、割り切って自分癒し時間にしていました。
 気分転換はいろいろあると思いますが、好きなことをとことんしました。私は“無”になりたい時は、お花屋さんでのお花教室に行ってフラワーアレンジメントをしたり、海辺を散歩したりしました。また、モチベーションが下がっている際は、好きなカフェに行って友達とおしゃべりすることもありました。また、上高先生が日頃からおっしゃっている「読書」も、私の中では気分転換の一つです。コロナ禍になって習慣となっていた読書ですが、本の世界へ入り込めるので、よい気分転換になりますし、読むという行動で自然と思考の整理をしているのかとても落ち着きを得られます。

5.おわりに

 合格を勝ち取るためには、気持ちをいかに保てるかが大切になってくると思います。「今年合格する!」という決意をすることで、そのためにはどのようにしたらよいか自ずとみえてくると思います。私には、その決意とそれを成し得るために必要な学習量が足りていませんでした。私は自分の年齢や今後の人生プランを踏まえ、特別支援学校の受験を今年で最後にしようと思っていました。教職教養の一部免除対象が60ヶ月から36ヶ月なったことなど、運がよかったと思う部分もあります。いつどのように何が変化するかわからないからこそ、巡ってきたチャンスを掴み取るために、自分に足りないところを知り、日頃からコツコツと積み重ねることの大切さを感じました。行動することで道は開けると思います。
 私は、この合格でスタートラインに立つことができたばかりです。上高先生をはじめ多くの人との出会いに感謝して、謙虚さを忘れず日々精進していきます。ありがとうございました。