2021年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 小学校
1.はじめに
これまでの私は仕事を理由に勉強を後回しにしていました。算数が得意で、国語、社会が苦手、塾に通わず参考書を買い、自己流で勉強してきました。臨任経験は長いですが、途中で学習支援員の経験があるため一部免除は該当しませんでした。また、本番ではいつも緊張して、集中できず自分の実力を発揮できないまま終わっていました。そんな私にこの塾を勧めてくれたのは妹でした。「妹が勧める先生だから信じて頑張ってみよう」と思ったのが入塾のきっかけでした。
2.1次試験前
・心掛けたこと『新聞を読む』『塾に足を運ぶ』
どれも上高先生に言われ、すぐに実行したことです。国語が苦手な私は、言われてすぐに新聞を取り、とにかく気になった記事を読む練習をしました。最初は、読む時間すら確保できず、なかなか実行できませんでしたが、意識することで少しずつ読むことができるようになりました。本番では、得意な算数より国語の方が点数を取ることができました。また、最初は通信添削会員で1人自宅で勉強することが多かったのですが、上高先生のアドバイスで夜間土日会員に変更し、なるべく塾へ通うようにしました。講義がない日も自習室で勉強をする日をつくりました。時間配分は、専門6.5:教養3.5の割合で勉強していきました。私は、教養の点数がいつも悪かったため、上高先生に言われた配分より教養を少し多めに勉強していました。
(1)専門教科
・学習指導要領『声に出して読む』
塾の資料をもとに繰り返し声に出して読んでいました。最初は、ひたすら国語から読んでいましたが、勉強法を変え、自分の苦手だと思う教科や箇所を把握し、そこを中心に覚えていきました。
・教科『算数の問題は練習し続ける』
たくさんの教科を勉強しなければならないのですが、算数の問題は過去問を中心に解き続けました。塾の模擬試験も間違えたところ以外も解き方を忘れないように、解く練習をしていきました。また、音楽のわからない問題は、職場の音楽の先生に解き方を聞いて勉強しました。他の教科は、過去問や自分に合うであろう参考書を買い、問題を解いたり覚えたりして勉強しました。
(2)一般教養
ほとんど勉強していません。
(3)教職教養『ノートに書く』
塾で勉強した資料をもとに、ひたすらノートに書いて覚えました。塾でやる最初のミニテストでは、いつも書けず落ち込んでばかりでした。悔しい気持ちもあり、教職教養の勉強時間を増やしたり、隙間時間に単語カードを活用して覚えたりと自分で調整しながら勉強しました。
(4)1次試験本番『練習と本番を近い状態にする』
昨年は塾のテストと本番の点数の差がありすぎました。塾のテストでも本番同様の緊張感と気持ち作りが大切だとわかっていましたが、塾のテストで気持ちを作ることはすごく難しかったです。ほとんどがリラックスした状態で挑んでいました。本番では、やはり緊張していたので、逆に試験官を上高先生だとイメージして挑むことで練習と近い気持ちで本番に臨むことができました。
少しの緊張感と気持ち作りを練習することは、自分の実力を発揮できることに繋がると思います。練習と本番の気持ちをできるだけ近づけて本番に挑むと良いと思います。
3.2次試験
・心掛けたこと『自分を出すこと』
臨任経験が長いこともあり、面接と模擬授業では自分の納得いく答え方や授業をしようと思い、計画していきました。また、県の施策を意識し、過去の臨任経験を振り返りながら面接調書や面接で話したいことを自分の言葉で仕上げていきました。
(1)模擬授業『目線』『笑顔』『声の大きさ』
この授業でのポイントはどこなのかを学習指導要領を読んだり、職場の先生方に見てもらいアドバイスをいただいたりしながら何度も何度も練り直して、自分のしたい授業を作りました。導入部分の模擬授業でしたが、授業ノートを作り、子どもたちの反応や支援場面など、終末までの流れをしっかりと頭にたたき込みました。最初は30人ほどの児童が目の前にいることを想像しながら授業をすることは難しかったので、教室の4隅に目線を向ける意識をしました。また、普段はしてるはずの体の向き(自分の体で黒板の文字を隠さないように)や笑顔など、誰のための授業なのかを常に頭に入れながら模擬授業を行いました。コロナ対策のマスクをしていたため声の大きさにも十分気をつけました。
(2)面接『自信を持つ』『自分の言葉で』
私は、しゃべりが苦手で緊張すると頭が真っ白になるので、志望動機と自己アピールは確実に言えるように暗記しました。その他の質問に対する答えも、録音し隙間時間に聞いて練習し言えるようにしました。
本番では、面接官の質問を聞き、ゆっくりと考えながら答えるよう意識しました。面接官への目線や笑顔も忘れず、自分の言葉で考えや気持ちをしっかりと丁寧に伝える努力をしました。面接途中に楽しくなってきたのを覚えています。
4.生活について
仕事と勉強の両立が一番大変でした。どちらも中途半端になることだけは避けたいと思い、何度も塾を辞めようと思いました。しかし、それではいつもの自分だと思い、塾に足を運び、同じ環境の人が勉強している姿を見て、「自分だけじゃない」と気持ちを奮い立たせていました。また、妹も沖縄教員塾に通い頑張っていることで励みになりました。1人で悶々と勉強するよりは、誰かと刺激し合ってやる方が頑張れる気がしました。また、職場の先生方にも理解していただき、塾のある日は早めに上がらせてもらっていました。塾がない日は、少しでも勉強する時間を作りました。できない日も多々ありましたが、できなかった分はできる日に補えるようにしました。リフレッシュ時間も確保し、ストレス発散しながら継続的に勉強していきました。
5.おわりに
『絶対合格する』という気持ちが1番大事だと思います。この『絶対合格する』という気持ちを試験当日まで持ち続けられるよう、精神面・身体面の自己管理をしっかり行い、上高先生の言葉を信じ、諦めずに頑張ってください。
そして合格した今、本当にたくさんの人に支えられて得られた合格だと実感しています。感謝の気持ちを忘れずに、これからも謙虚に自信を持ってこの仕事をしていきます。
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