平成28年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 高等学校商業

 今回の採用試験の合格は、今まで出逢った方々のおかげだと思っています。私自身の努力を評価してくれる方もいますが、支えてくれる人のおかげで人は頑張れるのだと、身にしみて感じた次第です。下記の情報が参考になれば幸いです。
 なるべく、自分で調べて自分で動いて得た情報を信じて、取り組むことが良いと思います。

1.一次試験

(1)専門科目

①教科書をそろえる。
②過去問3年分の出題分析。どの教科・科目がどれくらいの割合でどの部分から出題されているのか。
③学習時間の配分。得点の割合に応じて、学習時間を配分しました。すでに理解している科目については、その分、苦手科目に時間を配分しました。分析をすると、計画がしやすくなります。私は計画性のないタイプです。
④教科書に準じた問題集を解き、わからない部分を教科書やインターネットで調べ、最低2回は解きました。
⑤疲れたときや休憩時に、教科書を流し読み。

(2)一般教養・教職教養

①一般教養は、模擬問題や塾で与えられた資料のみで対策しました。得点力アップに時間を要するため、時間をかけませんでした。
②教職教養は、塾の教材を解き、毎回配られる新聞記事の内容とリンクさせて、イメージしながら理解するようにしました。勉強頻度は週に2回(塾1回、休日に1回)程度です。試験2か月前から、専門科目の勉強の休憩として模擬問題やチェックテストなどを解きました。

2.二次試験

 一次試験前は小論文に取り組みました。文章はとにかく書かないと上手くならないと感じています。すぐにでも始めた方が良いと思います。
 合格発表後の1週間は小論文に集中しました。一日、2回は書くようにしました。二次試験一週間前から授業と面接の準備に入りました。授業は5回くらい周りの方々に見てもらいました。面接練習は塾で2回、それ以外で2回取り組みました。
 小論文を書くようになると、頭の中が整理されます。面接で答える内容ともリンクしているので、小論文を早めにスタートすることをおすすめします。
 授業は教科校種によって、違いがあると感じたので、合格した方に直接たずねる方が得られるヒントが多いかと思います。
 私が二次試験に力を入れた優先順位は、小論文、模擬授業、面接です。人によって言うことが違うので、取り組む中での直感や、信じられる意見に耳を傾けてください。

3.生活

 本格的に勉強を始めたのは、2015年4月。4月から7月の試験までは働かず、勉強のみに取り組みました。その年は、一次試験突破することはできませんでしたが、この時の時間をかけて取り組んだことが、翌年の一次突破につながったと感じています。2015年9月から沖縄教員塾に通い始めました。採用試験の学習のモチベーション維持には、塾へ直接通うことで保てた気がします。2015年11月から臨任をはじめ、週に一度の塾と教材研究が勉強の時間となりました。2016年4月からは、臨任をしながら必ず6時には帰宅するようにしました。部活もありましたが、生徒に大まかな理由を説明して二学期から見る約束をして、理解してもらいました。4月から夜の付き合いは、すべて断りました。ただし、私自身が息抜きしたいと思ったときだけは、我慢しませんでした。

4.その他

 私はあまり器用な人間ではありません。周りの方々の力を借りて勉強方法を教わり、励ましてもらいながら過ごしました。
 臨任を始めたのは、26歳から2年半勤めました。日々流されて追われて過ごす自分に嫌気がさし、教員の多忙さ、私自身の専門科目の知識のなさ、授業力のなさを理由に、学校現場を約2年離れてみることにしました。31歳になり、やはり教員になりたいという思いから、臨任をはじめました。過ごしていく中で、生徒の成長と進路活動に関わっていく中で、私自身が人生に向き合っていないことに気づかされました。また、教員としてありたい姿が明確になり、再び学校現場を離れ勉強する決意をしました。その年は一次突破に届きませんでしたが、今回の合格につながったと確信しています。個人によって学習の進度も理解の進度も違います。よく自分自身を知り、どれくらい時間を要するのか、他人の目ではかるのではなく、行動にうつしながら自分自身の計画を練り直すことをおすすめします。
 合格を目標に置きながらも、自分自身がどんな教員になりたいのか、はっきりとイメージしながら取り組むといいと思います。合格までの道のりは、それぞれだと感じています。