平成28年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 小学校

【これまでのこと・数年を振り返って】

 私は、これまでに何年も採用試験を受験してきました。自分がいくらやっても合格できないと思い、試験勉強に対してやる気がなくなってしまった時期がありました。他の職を探そうかと悩むこともありました。補充として仕事をしていながら試験には消極的で、ただ受験しに行くというのを繰り返していました。しかし、仕事を続けて子どもたちと活動することで、仕事の楽しさが増し、やっぱり自分はこの仕事を続けていきたいと改めて感じました。その時期にたまたま一緒に勉強していた友だち(本務)と同じ学年で仕事をすることになりました。その友だちと仕事をする中で、ここで頑張らないとダメだなと思い試験勉強を始めることにしました。
 2,3年は塾には通わず1人で勉強をしていましたが、去年(H27年 実施)の試験の結果が悪く、これでは合格は難しいと考え、塾探しを始めました。そこで「沖縄教員塾」に通うことを決めました。

【試験まで】

① 一次試験対策

 H27.11月から、本格的に塾に通いました。小学校を受験するメンバーで同じ参考書『オープンセサミ教員採用試験対策 問題集』を使用して1週間の宿題問題を決め、それを自分の時間でやる(家or塾)。そして、週末に集まって問題を教え合う、難しい場合は上高先生に習うというかたちの勉強をしました。全員が集まることが難しくなり、全員が集まって勉強することは12月で終了しました。
 1月からは、上高先生が毎週土曜日か日曜日に過去の試験問題などを資料として出してくれたので、時間を計りながら実践に近い形で問題に取り組みました。解説をみながら問題を解き直したり、上高先生に教えてもらったりしながら少しずつできる問題が増えてきました。毎回、時間を計りながらやったことで、時間配分も少しずつできるようになってきたと思います。
 学習指導要領の教材は、始めは答えを書きこまずに最後まで問題を解いて答え合わせをするという方法で勉強をしていました。指導要領が覚えられず、要領は私の課題でした。そのため、これまでの要領の勉強方法を変え、蛍光ペンで答えをマークして赤いシートで隠しながら、早く素早く答えを言い、答えを言った後すぐに本当の答えが確認できるようにしました。上高先生のアドバイスもあり試験1週間前は、苦手な要領に力を入れ、特に体育は覚えるのがたくさんあるので、体育の教材を繰り返し何度もやりました。そのため、試験では、苦手な体育で1問以外正解することができました。
 一次試験は、できる問題を1問でも増やすことが大事だと思います。できるものは確実に、曖昧なものは上高先生に確認したり、勉強仲間と確認したりしながらやるのが良いと思います。また、苦手なものがあっても、勉強方法を工夫しながら諦めずに取り組むことが大切だと思います。
 私は、仕事をしながらの1次対策だったので、うまく時間がつくれない時もありました。なるべく早めに仕事を終え、それでも家に着くのが平均して7時頃、それから食事、明日の準備などをして勉強でした。しかし、今年で合格したいという気もちで、少しでも机に向かうようにしました。私の場合は、その日のノルマ(ここまでやる)を決めてしまうと、できなかった時にとてもあせるので、ノルマは決めずに、「今日はここまで頑張れた」とプラスの気もちで一日の勉強を終えるようにしました。平日あまりできない分は、土日に集中して勉強できるようにしました。苦手な算数と理科を塾ではやるようにしていました。(家では暗記、塾では解く問題)また、歴史も苦手なので車内では、歴史のCDを聞いていました。
・使っていた教材は、塾からもらう教材、指導要領
指定されているオープンセサミシリーズ 問題集・参考書
学研の『ひとつひとつわかりやすく』シリーズ 理科 中一・中二・中三(理科が苦手な人にはお勧め)
・新聞(琉球新報)は日頃から読むようにしていました。(国語対策もかねて)

② 二次試験対策
【一次試験前まで】

一次試験の対策に必死でできませんでした。

【一次が終わって結果が出るまで】

 実技(オルガン・リコーダー・マット)を中心に対策をしていました。マットでは、同じ塾生がマットを教えてくれる先生に連絡をしてくれたので、その先生にマットを習いに行きました。

【一次試験の合格後】

 二次対策も沖縄教員塾でやることを決めていたので、合格後も塾で対策をしました。
 同学年の先生や管理職に合格を報告し、二次対策に集中できるように環境を整えてもらいました。

論文
 順番通り、自己アピール文から仕上げ、論文に取り組みました。二次対策はやることが多く、論文は一次試験前からやった方が良かったと反省しています。(とても焦りました。)

面接
 面接ノートを作りました。一度目の面接では、答えが短すぎたり言葉たらずになったりして、面接の難しさを感じました。勤めている学校の管理職にもアドバイスをもらいました。また、以前お世話になった管理職の方とも練習をさせてもらいました。塾での面接でもたくさんの助言をもらい、そこを改善できるように練習しました。数名の先生方と練習をすることで、自分の言いたいことを整理することができました。可能であれば、何名かの先生方と面接練習することを勧めます。

模擬授業
 5学年 社会ということ以外、どこから出題されるかもわからず本当に不安でした。塾での2回の模擬でも、思うようにできない場面もありました。しかし、落ち着いてやることを心がけて対策をしました。この子だったら、どんな反応をするかな、など実際の子どもを想像しながら練習しました。また、二次対策をしている他の友だちと教科書を読み合わせしたり、資料をどう教えるかなどの話し合いをしたりして、一人ではなく何名かで教材研究をしました。

実技
 音楽のオルガン・リコーダーは、毎日塾での対策を終えて家で寝る前にやりました。オルガンは、弾き語りもするので、教科書通りのキーでは私には高かったため、低めのキーの楽譜を塾生からもらい練習しました。ある程度できるようになって、音楽専科や友だちに聞いてもらいました。
 水泳やマットも、時間をみつけ練習しました。

※二次対策は、面接・模擬・論文を中心にして、行き詰まった時や隙間時間に実技練習をしていました。

 臨時をしていたため、二次対策中オープンスペースにマットやキーボードを準備しました。
以前の学校で勤めていた2人も一次を合格していたので塾での対策後、私の学校に集まり、その2人と面接や模擬授業の練習もしました。(2人が学校で一緒に対策することは、管理職へ確認してOKをもらいました。)

 教員採用試験合格を目指して、一次試験の勉強をしながら、論文の対策をすることをお勧めします。教員塾では、分からない問題を上高先生に質問して分かる、できる問題を増やしていくようにすると良いと思います。また、たくさんの資料があるので、もらった週にしっかりやることが大切だと思います。
 上高先生は、たくさんの受験生をみてきています。学習面のことだけではなく、普段の生活の面、教師としてどうあるべきか考えさせられることもありました。合格したことがゴールではなく、今からがスタートなので、これからも子どもたちのために気を引き締めて、私も頑張っていきます。何年も勉強に気が向かなかった私が合格できました。しっかりやったら合格ができる塾だと実感しています。信じて頑張ってください。