平成30年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校国語

1.はじめに

 「採用試験に受かる人なんて、きっと頭が良くてできた人だけだろうな。」私が初めて採用試験を受けるときに思ったことです。そんな気持ちで受験して、このときの順位は、100番を切ることすらできず、「合格」の「ご」の字さえ見えない有り様でした。2回目の試験は、自分なりに勉強したつもりでいて、50番を切ることができました。しかし、50番を切ったことに満足してしまい、初めて試験を受けるときに感じた気持ちは残っていました。
 そんなときに紹介してもらったのが、「沖縄教員塾」でしたが、正直、「塾に行くのはかっこ悪い」と思っていました。金銭面の心配もありましたが、2回目の試験を終えたとき、あともう少し頑張れば、合格圏内に入れるだろうと考えていたので、どうせなら自分の力で頑張りたいと思っていました。しかし、沖縄教員塾のホームページを見て、「合格最低点ギリギリで合格しようとするから、何度も不合格を繰り返す。」という言葉を見たとき、「うちあたい」してしまいました。まさに自分はギリギリを狙っていて、初めて受験したときの気持ちがいまだにあり、どこか諦めの気持ちがあったので、ギリギリを狙うのではなく、「場外ホームラン」を出したいと思い、塾へいくことを決意しました。

2.一次試験対策について

 これまでの1回目と2回目の試験勉強として、演習問題を繰り返し解き、わからないことがでてきたら、ノートに書くことだけをしていました。古典に関しては、携帯の単語アプリを使って覚えたり、センターの問題を解いて、解説を読んだりするだけでした。私は高校のとき古典基礎の授業がなかったので、古典の文法は大学から勉強しました。基礎が固まっていないのに、手っ取り早く文章問題から古典を身に付けようとしていました。塾に通ってからは、上高先生がくださる資料や問題などを使って、復習をメインとした勉強法に変え、そこから何を勉強した方がよいのか把握できるようになりました。自分なりの勉強法を習得してから、勉強が楽しく感じました。

★① 中学国語の学習指導要領を声に出して読む
・範囲を決める(例:【1学年C読むこと】)
★② 古文・漢文の単語を10問ほど確認する
・前回の授業の際に、文章問題などにでてきた、わからなかった単語や覚えていなかった単語を、上高先生が配布する資料にマークしておく
・マークした単語を確認する
★③ 前回の授業で解いた問題をもう一度解く
・塾の授業で解いた問題の文章を声に出しながら(図書館での勉強が多かったのでつぶやく程度に)読み、頭の中で現代語訳する
・解く時間は、授業で行う時間よりも少し短めに設定する
・授業のとき間違えた問題は、なぜ間違えたのか確認をする
(例:動作の主語を把握していなかったなど)
・設問に関連する文の品詞分解を間違えたときは、資料などを使って助動詞などの確認を必ず行う
(頭の中だけの確認で終わらせない)
 ④ センターなどの演習問題を解く
・時間を決める
・採点が終わったら、③と同様に現代語訳をし、なぜ間違えたのかなど確認を行う
 ⑤ 現代文の復習と問題を解く
・前回の授業で解いた問題の解説を見るなどの復習を行う
・復習が終わっていれば、新しく問題を解く(時間を決める)
 ⑥ 教職教養の問題を解く
・必ず出題される教育法規と学習指導要領、そして一問一答の演習問題は、選択肢を見ずに穴埋めで解く
★・教養は4月からの第2タームになると毎週演習問題があるので、それを31~90問通して解きなおす
 ⑦ 採用試験の過去問や塾での模擬試験を解きなおす
★⑧ ①で行った範囲の学習指導要領を穴埋めで解く
★⑨ ②で行った単語のテストをする

 以上は私の勉強の主な流れです。どうしても勉強時間が確保できないときでも、★マークのところは必ずしていました。上高先生がいつもおっしゃっていますが、得点を伸ばすためには復習は必須です。入塾した当初は、勉強の流れがつかめず、復習といっても解説を読むだけでした。徐々に勉強法を習得したら、やはり復習に1番時間を割きます。それは後半になっても、採用試験日が近づいても変えませんでした。また、電子辞書は持たず、紙の辞書を最低2冊は持ち歩いて、常に引けるようにしました。

3.二次試験対策について

〈論文〉

 恥ずべきことですが、一次試験合格発表までほとんど対策をしていませんでした。一次試験合格発表まで論文は塾から出される論文課題を1つ書き終えたくらいでした。一次試験合格発表してから二次試験日まで、論文課題を合計4つ書き終えるまでが精一杯でした。私たちのときの二次試験の論文は、意外なところからの出題でしたが、対策のときに「学力向上推進プロジェクト」を何度も読んでいたので、的を射ていなくても、できるだけそこの文言を入れ込むようにしました。やはり何が出題されるかわからないので、国や県が出している施策などは読み、それに対する論文課題は必ず書いてアウトプットをした方が安心すると思います。

〈面接〉

 自分に関する質問(志望動機など)に対しての回答は、自分のことなのであまり文章で考えず、言いたいことを整理して言えるよう練習しました。場面指導やいじめ、教職員・職場内などの質問には、国や県の施策などから考えるようにしました。また、塾の他の一次合格者の回答なども参考にしました。

〈模擬授業〉

 一次試験合格通知とともに課題が渡されてから、対策に取り組み、授業構想を考えますが、考えるよりも誰かに授業を見てもらうことの方が対策になります。課題を渡されてから準備時間の少ない模擬授業なので、授業の質は求められていません。しっかりと課題に対しての授業ができているか、見通しが立てられているか、振る舞いがふさわしいかなど、同じ一次合格者の塾生と授業を見合いながら、対策しました。自分では気づかない癖などがあるので、人に見てもらうことが得策です。

 二次試験対策では、何よりも同じ一次合格者の塾生とともに頑張れたことが大きかったです。一次試験でのライバルがこんなにも大きな味方になってくれたのは、この塾だったからだと感じます。また、上高先生の厳しくも手厚い指導のおかげです。二次試験対策を振り返って、人生で1番過酷で辛かった時期でしたが、それを乗り越えられたのは、切磋琢磨できる塾生や身を粉にして塾生のために厳しい指導をしてくれる上高先生がいたからでした。私は塾に通うのも、一次試験合格したのも初めてでしたが、もしも二次試験対策を1人でしなければならなかったらと考えると恐ろしく感じます。

4.さいごに

 私は今回、3回目の試験で「受からない人なんて絶対いない。」そう思いました。初めて受験したときの「採用試験に受かる人なんて、きっと頭が良くてできた人だけだろうな。」なんて一度も思わず、「私が絶対に受かる」という気持ちを持って頑張りました。「受かりたい」「受かったらいいな」という気持ちではなく、「自分が受かってやる」という気持ちが大切です。
 「あと何点取っていれば…」「この問題正解していたら…」と、「たられば」を言っていた自分に喝を入れ、場外ホームランを目指すと決意し、入塾をして本当に良かったと感じています。それは、もしかしたら結果論のように思えるかもしれませんが、私は入塾して、「なんて無知だったのか」と痛感しました。教員は学び続ける義務があります。自分の知識を広げるためにも勉強をやり過ぎるということはありません。その点でも入塾して良かったと感じています。
 長くなりましたが、これがゴールではありません。これからがスタートです。日々精進して、生徒に寄り添う教師になります。