2019年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 小学校

 私は、10年以上も臨時的任用職員として勤務をしながら、結婚、妊娠し、いつかは合格したいな!となんとなく教員採用試験を受験してきました。今思うと、言い訳ばかり作ってきていた気がします。
 3人の子育て、仕事をしながらの勉強と私と同じ環境で、頑張っていらっしゃる方に少しでもお力になれたら幸いです。
 私は、入塾して3回目の試験で初めて一次試験を突破し合格しました。今年も初めの2年間と勉強量や取り組んだことはあまり変わりませんが、模擬試験の順位が下がったり、周りと比べてしまったりすると気持ちが負けてしまい、勉強から逃げていました。なので、今年は、最後まで諦めないと決めていました。また、気持ちが下がらないように常に前向きに考えてきました。
 私は、子育てと仕事をしながらの勉強をしなければならなかったので、「量より質!」「苦手な分野に時間をかけない!」と、いかに効率よく勉強することができるかを考えて学習しました。不安になると、苦手な分野に手をだそうとしましたが、過去問を分析したり、模擬試験の問題を解いたりして、「この範囲だけやれば大丈夫!」と自分に言い聞かせながら取り組みました。
 勉強時間は、まとめて取れる時間は塾にいる時だったので、苦手な算数を主に取り組み、出勤・通勤の移動時間、仕事での隙間時間で教職教養や学習指導要領を解いていました。周りの受験生と比べて、勉強時間がなかったので、不安な要素は取り除いてモチベーションを常に上げていました。モチベーションを上げて、最後まで自分を信じて諦めなかったことが合格に繋がったと思います。
 モチベーションを上げるため、「わが子に合格してディズニーランドへ行こうね!」と宣言し応援してもらいました。また、「この状況で合格したら、すごくかっこよくない?!」と常に思っていました。また、合格体験記を聞いた時は、「次は私が合格体験記を語る!」と体験記を語っている自分を想像したり、5年後、10年後の家族計画を立てたりしました。

小学校全科

・学習指導要領と解説を塾の過去問や演習の教材を何度も解きました。4月から一日2教科ずつ1週間で全教科が解けるようにしました。間違えたところを付箋紙ではり、何度も解きました。また、1カ月前には過去5年分の分析をし、重点的にやる所を決めておさえました。
・算数は苦手な分野だったので、計算問題は確実に取れるようにしました。また、関数やグラフの問題は毎年出題されていたので、模擬試験の問題を何度も解いていました。
・理科は、苦手な分野で時間がかかるので、勉強をしませんでした。
・国語の文章問題では、答えがわからない時に、選択の答えを消去法で解くと、点数が上がりました。
・家庭科、図工の技能は塾の教材を確実に解けるようにしました。
・音楽の技能は、得意なほうだったので、模擬試験の問題を解くだけで時間をかけませんでした。

教職教養

・4月からの、テスト問題の10回までを確実に解きました。教育原理、教育心理の分野は、単語帳に記入し、時間があると解けるように、常に持参していました。

2次試験

まず、合格者数人から資料やアドバイスをもらいました。

論文

 一次試験の解答が出た時から、オリエンテーションに参加し、2次試験の合否が出るまでは、論文に取りかかりました。初めは1枚目を提出するのにかなり時間がかかりました。1つの課題に3回やり直しをしたので課題を3つほどしか提出できませんでした。塾での2回の論文の模擬試験では、2回とも時間に書き上げることで精一杯でした。学力向上推進プロジェクトなどの施策を読みながら、自分だったらどのように授業に生かしていくか、常に考えながら読んでいました。
 論文は、添削される方によって評価が違うので、迷ったり不安になったりしますが、自分のやってきたことを信じて取り組むことが大切だと思います。

模擬授業

 出題が4年生の「量と測定」とわかった時点で、すぐに職場の方から4年生の教科書を借りました。
塾のメンバーで、授業の流れや児童への声かけ等をお互い共有して練習しました。私は、職場の方を通して、授業改善アドバイザーの先生の指導を見せていただいたり、資料をもらったりして自信を持つことができました。

個人面接

 塾の資料にある、過去3年分の出題されたものを選んで、自分なりに考えをノートに書きだしましたが、塾での模擬面接では、文章を覚えてそれを答えているように感じると指導を受け、箇条書きにノートに書きだし、覚えて答えるのではなく、相手に自分の考えを伝えるというイメージで練習をしていました。

オルガン・リコーダー

 オルガンやピアノは得意な方だったので、論文や模擬授業の合間や息抜きとして練習していました。

マット・水泳

 マットを教室に運び、職場にいる受験生に動画を撮ってもらったり、アドバイスをもったりしながら練習しました。
 水泳は、小学校の頃に習っていたので練習に時間をかけませんでした。職場の受験生に、水泳のインストラクターをしていた方がいたので、一度泳ぎ方を見てもらいました。スタートからの初めの息継ぎを習いタイムが上がりました。26~28秒以内で泳げていました。

 私が、合格できたのは、最後まで諦めなかったことだと思います。精神的に苦しい時もありましたが、上高先生と面談をさせていただき、モチベーションを上げることができました。上高先生には、感謝の気持ちでいっぱいです。