2021年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校国語

1.はじめに

 私は沖縄教員塾第3期の4月に入塾しました。途中結婚出産もあり、通算2年ほど通いました。それまでは仕事を言い分けに全く勉強せず、試験を受け続けていました。友人が沖縄教員塾に通い合格したというのを聞き、入塾を決めました。
2018年4月~7月仕事をせず、全日会員として通塾。11月から通い12月退塾。
2019年 妊娠・出産。勉強せず。
2020年4月~2021年 2校の学校に非常勤講師として勤めながら通塾。

2.一次試験の取り組み

①学習指導要領・沖縄の文学

 この2つは絶対に満点を取ると決め、マイノートを作り勉強しました。学習指導要領はすべてノートに書き写し、領域別で間違えやすいところや共通するところ、豆テストで間違えたところを分析しながら、注意するところなどをどんどん書き込んでいきました。沖縄の文学も、豆テストなどで間違えたところを中心に、自分の言葉でわかりやすいようにノートにまとめていきました。

②古文・漢文

 授業の復習しかしていません。全日会員で通っていたころは、漢文も古文もすべてノートに原文を書きうつし、それから品詞分解や書き下し文に直し、現代語訳に直していました。しかし、子どもが生まれ、仕事もしながら塾に通い始めた時には、そのやり方では時間が足りず、直接テキストに書き込む方法に変更しました。一つの問題の復習に丁寧に時間をかけて取り組みました。慣れてくると、品詞分解も省くところが多くなり、復習する時間が短縮されていきました。

3.二次試験

①面接・模擬授業

 塾での資料を見ながら、項目別に自分の伝えたいことを書き込んでいきました。家族に自分の長所と短所を聞き、自己アピール文を作成しました。それ以外の質問事項に関しては、県の施策を読み、これまでの現場経験を思い出しながら準備を進めていきました。「自分の言葉で相手に自分のことを伝える!」ということを意識し、話す内容を箇条書きにしていきました。また、塾生の中に、大学の同期がいたため、一緒に面接・模擬授業の練習をしました。模擬授業の練習は、前年度も二次の発表前に何度か練習していたので、あまり緊張せずに取り組めました。自分の授業を見てもらう時には、必ずアドバイスをもらう。他の人の授業を見るときは、良い点と改善点を見つけるということを意識して練習に取り組みました。現在勤めている学校の先生方にもお願いをし、面接の練習・模擬授業を見てもらいました。何よりも上高先生との練習が緊張したので、本番では笑顔で模擬授業も面接も楽しむことができました。

4.おわりに

 私の課題は学習時間の確保でした。仕事が始まる前と終わった後の30分から1時間を勉強時間と決め職場で勉強しました。息子が生まれてからは、復習が追い付かず焦っていましたが、上高先生と面談した際に、「子どものことが優先だからしょうがない。一日5分でもできたらいい」と言われて、気持ちがとても楽になりました。それからは、できない時はとりあえず5分だけ知識問題の解説を読んだり、古文漢文の単語集を読んだりと、すきま時間に勉強するようにしました。日曜日は息子と遊ぶ日と決めていたので、勉強はしませんでした。点数が取れず落ち込むこともありしたが、塾に通うことで、勉強へのモチベーションが保て、楽しみながら勉強することができました。私が合格できたのは、家族のサポートや周りの方々の支えがあったからです。上高先生は、厳しいことも言います。塾では、自分の知識不足・努力不足を痛感することも多々ありました。自分の弱さにも向き合うことができる教員塾は、勉強だけでなく、教員になりたいという気持ちを再確認させてくれました。これからも子どもたちが楽しく学ぶことができる授業づくりに励み、子どもたちのために、自分ができることに精一杯取り組んでいきます。