2019年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校国語

1.はじめに

 私は今回7回目の採用試験で合格することができました。いままでは一次も通ったことがなく、順位も全然ダメでした。沖縄教員塾を知ったのは、学校に送られてきた沖縄教員塾のチラシを見たことでした。当時働いていた学校の教頭が臨任職員全員にコピーをして渡していました。「自分に合った学習方法を提案する」「合格に向けての伴走者の役割を担う」という言葉に惹かれて入塾しました。

2.一次試験

 塾に入る前は、過去問を解いたり、問題集などを買って勉強していました。1日のノルマを決めたり、学習時間をスマホのアプリで管理したりと、今までにもいろいろ試してきました。しかし、沖縄教員塾に入ってからはあれもこれもやらず、授業の復習のみをしてきました。私の場合、次の授業までに復習を終わらすというのをルールとしてきました。最初はなかなか大変です。間違える箇所も多いし、覚えられていないことも多いからです。自分のペースでやっていると、あっという間に次の授業が来てしまうし、仕事だって忙しいです。本当に苦しいです。でもやるしかないです。やった分だけ力になります。しかし、ただ丸暗記するだけ、ただノートに写すだけでは、定着することはできませんでした。そこで、たとえば、学習指導要領の学習方法を丸暗記から教材研究の中で覚える方法に変えてみました。授業をつくるときは、学習指導要領を見ながら、「今日の身に付けさせたい力(指導事項)はこれだから、○○という言語活動を通して○○というふうにまとめよう」というような感じで行いました。そのときに前後の学年の学習指導要領も確認します。中1の授業づくりのときにはもちろん小学校学習指導要領を読みます。すると自然に覚えられました。また、二次対策にもかなり有効です。

3.二次試験

 二次対策は、時間との勝負です。一次合格発表までに論文をひたすら書きました。1日1枚提出を目標にしました。合格発表までに10枚の課題すべて出すことができました。
 合格発表から試験当日までの10日間は、自作のスケジュール表をつくり、1時間単位で自己管理をしました。6時起床23時就寝だけは変えませんでした。スケジュールを可視化することで管理がしやすかったです。
 模擬授業は、今年の課題の範囲が広くて対策も難しかったです。定番教材でかつ近年出題されていない『矛盾』『枕草子』『徒然草』『和歌』『漢詩』『論語』は全時間の授業をつくり、何時間目が出されても対応できるようにしました。また、塾生と手分けして授業づくりを行ったりもしました。対策では、塾生の方々と協力し合って模擬授業の練習をしました。中には勤め先の学校を開放してくださったり、とてもありがたかったです。勤務先では、先生方に協力してもらって3回模擬授業を練習できました。校長、教頭、国語科で本番さながらの練習ができたこともよかったです。
 面接の対策は、勤務校の校長先生にお願いしました。スケジュール表の空いているところに面接の練習を埋めていきました。たくさんのことを覚えようとしても無理なので、沖縄教員塾の面接で質問された過去問をいくつかピックアップしてノートにまとめました。

4.生活

 教員としての資質能力を涵養するためにも、読書、新聞を読むことは必須です。沖縄教員塾でも言われていることです。ですが、時間がないです。多忙を言い訳にしてはいけませんが、現実です。そこで私の場合、時間を決めました。いつもより出勤時間を10分だけ早め、勤務先で読むことにしました。朝の早い時間に今日の新聞が読めるのでおすすめです。読書は夜寝る前に読む。今までは寝る前にスマホを見ていました。それを本に代えるだけです。1日数ページでいいと思います。無理なく眠気が来たら眠っていました。

5.おわりに

 今回私が記したものは、これが正解というわけではなく、あくまでも私にあった学習方法です。沖縄教員塾では、厳しいことや難しいことにたくさん向き合うと思いますが、それが合格への第一歩だと思っています。むしろ、教師になってからの方が、もっと大変なことが待っていると思います。たくさん頑張って、自分の夢をつかみとってください。試験勉強に終わりは必ず来ます。しかし学び続ける教師に終わりはありません。これからも私は学び続けます。