平成30年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校数学

1.はじめに・・・

 私は43歳、22回目の受験で初めて沖縄県の教員採用試験の一次試験を突破することができました。20代、30代前半の方には参考になることは書けませんので、他の方々の合格体験記を読まれることをお勧めします。私自身、学校生活・私生活が楽しく、沖縄教員塾に入るまでは真剣に勉強することはできませんでした。
 塾に入るかどうか悩んでいる方もいるかと思うので、私が初めて上高先生に出会って入塾するまでのことも書かせていただきます。
 現在もたくさんの新聞の記事をご紹介されていると思いますが、7年前も変わらず、廊下の大きな掲示物スペースが教育や社会情勢など、多くの記事の中からより大切な記事を選び、掲示しているところでした。私は邪魔しないように通り過ぎようとしましたが、そんな私に上高先生は礼儀正しくあいさつしてくださりました。こんな先生の授業が受けたいなと思っていましたが、専門教科が異なるため、ご指導していただくことはなく、月日は過ぎました。上高先生が平成28年度実施の教員採用試験に向けた新しい塾を開くと知り、今までにない緊張感の中、電話したのを今でも覚えています。
 沖縄教員塾では主に教職教養を学びましたが、上高先生には「専門教科の勉強法」「人として教員としてどうあるべきか」「沖縄県民としてどうあるべきか」も教わることができました。

2.1次試験

【一般教養】

 沖縄教員塾でいただいた資料だけ勉強しました。ほとんど勉強していません。
(一般教養はとても大切な知識だと思いますが他に重きをおきました)

【教職教養】

 学習時間は大部分を専門教科に充てたいため、沖縄教員塾での時間と往復3時間の塾までの移動時間が主な学習時間でした。ただし、授業での確認が十分にできないときは、時間をとって勉強しました。
 塾でいただいた資料に専念して勉強してよかったです。

【専門教科】

 学習時間の9割は専門教科に充てました。
 20年間も取り組んだため、多くの教材を手にしましたが、いろいろな問題集を解くより、1つの問題集を徹底的に解く方が良いと思います。
 合格した先輩方の意見などでも評価が高かったのは、「青チャート」でした。

 数研出版 新課程 チャート式基礎からの数学Ⅰ+A,Ⅱ+B,Ⅲの3冊

 勉強法としては、ただ解けるだけではなく、十分理解し、生徒に教えられるように勉強しました。
 私は志望が中学校教師なので、採用試験の勉強の大部分は生徒に授業する機会がありません。しかし、どの高校生に数学について質問されても、詳しく解説できるように学習しました。
 上高先生に言われて特に印象に残っている言葉は2つです。
 1つ目に「2度同じ問題で間違えないように!」
 間違えたことを中途半端で終わらさないように、2度目はないという思いで徹底的にやりました。理解できないときは1日に数問しか解けない時期もありましたが、間違いを1度だけにすると効率よく進むようになりました。
 2つ目に「仲間と一緒に勉強するのは危険、全員合格するか、全員不合格かどちらかだよ!」と言われたものの素直に受け止められず、仲間と距離を開けられず、なれ合いになり全員不合格でした。上高先生のアドバイスを意識し必要以上に連絡を取らず、勉強した今年度に合格することができました。
 どちらの言葉もその通りの結果になりました。

3.2次試験

【論文】

 書けることはありません。上高先生のアドバイスを素直に聞いてください。

【面接】

 合格された先輩方の返答を参考に謙虚な姿勢で、今まで出会った生徒・保護者、地域の方々に接するように臨みました。
 元気よさ、明るさ、爽やかさ、20代に負けないように臨みました。
 4月から7月15日までは職場を離れ勉強に専念していましたが、1次試験の翌日から離島勤務を引き受け、沖縄県内どこでも勤務することをアピールしました。

【模擬授業】
  1. 生徒の一人一人のための授業ができているか?
  2. 1時間の授業で1番伝えたいこと、大切なことが指導できているか?
  3. 大好きな数学の授業を行い、私自身が授業を楽しめているか?
    この3つを意識して授業を行いました。

4.その他

 いくつか言いたいことを書きます。
・あなたは今、「素直」でいられていますか? 私自身、上高先生のアドバイスや職場でのアドバイスを素直に受け止められないときがありました。そのときは、失敗しかありませんでした。合格するために、いつも素直な心でいましょう。
・2次試験の控室で試験官の点呼に「はい」と元気よく返事ができる受験生は半数以下でした。沖縄教員塾では上高先生が毎日点呼してくれると思いますが、爽やかに「はい」と答えてくださいね。
・「しかたない」という言葉をよく耳にしますが、今使っていませんか?
○○があるから塾にいけない。○○だから勉強できない。そんなことを「しかたない」ですませていませんか? できなかったことに理由をつけずに、どうしたらできるかを考えるようになったとき、そしてできるようになったときに合格することができます。
・上高先生と出会えたことを人生で一番のラッキーだと思い努力して下さい。

5.おわりに・・・

 私は2年間沖縄教員塾に通い多くのことを学びましたが、専門教科の学習が不十分なため合格できませんでした。
 3年目のスタート時も上高先生に「いつでも相談してください」とメッセージをいただきましたが沖縄教員塾に通うことはなかったため、今年度の合格者数には含まれていません。
 沖縄教員塾に関わった方は、自分自身の合格がホームページに掲載されるように努力してほしいと思います。
 合格体験記を書くチャンスに感謝します。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。