2019年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校国語

はじめに

 私は、今回で15回目の受験でした。本腰を入れ始めたのは、教員塾に通い始めたここ3、4年のことです。その前までは、メセナに通っておりその時に上高先生に出会いました。
 年齢も年齢で内心焦っていてメセナに通いはしたものの気持ちとは裏腹になかなか本気になれず、塾に通っているし、いつかは受かるよと安易に考えていました。また、臨時をしているし、時間がないのは当たり前、だから勉強時間が取れなくても当たり前という考えでいました。上高先生がメセナを離れ、塾を立ち上げたことは知っていたのですが、迷った挙げ句に一期目の時には入塾しませんでした。自分で勉強をしてはみたものの、結局駄目だったので、自分の力だけではどうにもならないと思い、教員塾に入ることを決めました。沖縄教員塾に入った最初の年は、模試などのテストもなかなか上がらず、上高先生に「校種変更をした方がいい、小学校の方がまだ、可能性はある」と言われました。その時は、かなりこたえました。「それと同時に何が何でも中学校で合格してやる。そして、上高先生をみかえしてやる」と思いました。そこから、自分なりに必死でやりました。
 臨時をし、部活動も顧問としてみていたので大会等で休むこともありましたが、それ以外の時は極力休まないように、出席するようにしました。また、毎回の授業で上高先生に指名され答えるときには、間違ってもいいから必ず答えるということと、6秒以内に答えるということを自分に課していました。なので、まったくとんちんかんな答えを言うことも多くありました。自分なりに負荷かけながら頑張りました。
 そのことも含め、諦めずに教員塾に通い続けていたこともあり、順位も90番台から40番台、20番台、今年は1桁でした。
 自分を甘やかさずに頑張ることが大事であり、本当に心から受かりたい、教師になりたいと思う人にとっては、この塾は最高だと思います。

一次試験

 私は、臨任経験も長かったので、一次試験は一部免除でした。なので、専門に専念することができました。
 特に今年は、古文、漢文に力を入れて勉強をしました。古文は「マドンナ単語280」を丸暗記するように何度も読みました。また、わからない単語が出てきたときは、授業時に配布されたプリントと辞典を使って単語の意味を調べるなどし、書いて覚えるようにしました。
 漢文も同様に、プリントと辞典を使い、漢字の意味や熟語の意味を覚えるようにしました。また句法のプリントを何度も解き、理解するようにしました。授業が終わってから、質問する方がたくさんいましたが、私はあまり質問をしませんでした。まずは、辞典や解説のプリントを読んだり、調べたりして、どうしても分からないときには質問するようにしました。
 現代文に関しては、毎年それなりに点数はとれていたので、あまり勉強せず授業の復習程度で終わっていました。
 今年度は、校務分掌の関係で授業時数がとても少なかったので、空き時間に授業の準備や分掌に関する仕事を集中してやりました。そして、できる限り定時に帰るようにしました。また、その足で県立図書館に行き、閉館するまで勉強をしました。図書館に通ったのは勉強時間の確保と、集中力を切らさないようにするためです。4、5月の平日はこの流れをできる限り崩さないようにしました。
 6月から試験前日までは、土日も通いました。土曜日は図書館が開く時間帯に行き、塾の始まる前までやりました。日曜日は、開館時間に行き17時まで勉強しました。この、時間の確保が良かったのだと思います。
 図書館での勉強は古文漢文だけを徹底的に復習するようにしました。古文は一つ一つの単語の意味を調べ、本文を読んでいき問題を解くようにしました。漢文も同様に漢字を一つ一つ調べ問題を解いていきました。一つの課題を解くのに3、4時間かかることもよくありました。図書館から帰ってからは、指導要領を暗記するようにしました。自作で虫食いにし、学年をまたいで同じキーワードが出てきたときには、文字の色を変えて覚えるようにしました。
 一日でも間をおいてしまうと、忘れることもあったので必ず目を通すようにしました。
 勉強をしない日を作らないように必ず、古文・漢文・現代文・要領・常識問題のどれかに取り組むようにしました。
 沖縄の問題に関しては、試験前日だけ勉強しました。それと、上高先生に口酸っぱく言われていた、新聞と本を毎日読むように心がけました。どうしても疲れていて読めない時には、新聞か本のどちらかだけ、しかも、1ページのみ読むようにしました。
 図書館に通い、復習をする時間を確保して感じたのは、やはり勉強量が合格への近道だと感じました。
 勉強量を増やしたので、授業の中で上高先生に当てられたときも答えられる回数が増えていくのが実感できました。また、上高先生に「少しは答えられるようになったね」と言われたときはうれしかったです。
 上高先生が毎年言っている、「特別支援の免許」を取ることをおすすめします。私は、この加点があったので合格することができたのは、間違いないです。
 並行して取り組むのは大変かもしれませんが、この仕事をしていく中で、必ず必要にもなります。時間を割いて勉強し取ることをおすすめします。

 試験当日の解く順番は
 指導要領(5分)、沖縄の文学(5分)、古文(20分)、漢文(20分)、現代文(50分)、知識問題(10分)のペースで解くようにしました。
 実際は指導要領と沖縄の文学は、暗記した場所が出ていたので、両方で6分ぐらいで解けました。
 その分を現代文に回すことができました。それで何とか、ぎりぎり全部解くことができました。

二次対策Ⅰ

 二次対策Ⅰの期間は論文のみをひたすらやりました。面接と模擬授業はまったくしませんでした。
 取組初めの頃は、1日おきに提出していましたが、このペースでは間に合わないと思ったので、二本の課題を並行して書きました。なので、毎日提出しに塾に足を運びました。何度も書くので、自然とキーワードになる語句を覚えてくるので、たくさん書く方をおすすめします。また、たくさん書き、提出することで上高先生にアドバイスをもらう機会も増えるので、いろんなパターンで書くことができました。おかげで当日は、15分ほどあまったので、時間いっぱいまで、へたくそな字を書き直していました。

二次対策Ⅱ

 模擬授業は一次通過した皆で協力して取り組みました。他の合格者の足を引っ張らないように、面接などの個人的な対策は後回しにし、模擬授業の準備に時間を費やしました。
 皆で何度も見せ合い、良い部分を参考にしてそれぞれの単元を自分のスタイルに仕上げていきました。

 面接の練習については、一回目の模擬は、全く準備をせず、あたって砕けろと言う気持ちで面接を受けました。案の定粉々に砕けました。そこで、顔の表情や話し方などいろいろアドバイスをもらいました。このアドバイスを生かして、二回目はしっかりと準備しアドバイスを意識して取り組みました。当日も緊張はしたものの、それなりにうまくできたとおもっています。
 一次の結果が出てからは、まったく時間がないので、一次が終わった時点で論文だけでも始めておくことをおすすめします。書くのが上手ではない人は本当にたくさん書くことをおすすめします。

生活

 試験に合格するまではお酒を控えると決めていたので、職場での飲み会ではいつもソフトドリンクでした。かれこれ8年くらい我慢しました。
 合格したら、好きなだけ参加して飲めばいいんだという気持ちがあったので、職場での飲み会は極力参加しないようにしました。どうしても参加しなければいけないときは、先ほどもいいましたが、ソフトドリンクにしました。
 普段の日でどうしても飲みたい時は、我慢せず勉強をした後であとは寝るだけという時だけ缶ビールを1本だけ飲みました。

最後に

 上高先生が教えてくれたアドバイスや情報はできるだけ実践するようにしました。
 絶対に損はしません。
 合格したあとにプラスだったなと必ず実感するときがきます。それだけでなく、今後の教員生活においても必要なことだということにも気づくはずです。とにかく、自分に厳しく、今何をすべきなのかを考え、モチベーションを保ちつつ踏ん張ることが大切です。