平成29年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校国語

●はじめに

 私は大学を卒業して、今年3度目の採用試験で合格することができました。卒業後最初の年は学習支援員をしながら、勤務後や休日に自分で勉強をしていました。しかし、どのように勉強していいのか分からず、分からないことも多すぎて、とても要領の悪い勉強をしていたように思います。2年目は臨時教諭として初めて教壇に立ち、全くと言っていいほど勉強に取り組めない状況がありました。もちろん合格することはできませんでした。このままだと何年もこのような状況が続くと感じ、とりあえず塾に入ることを決め9月から沖縄教員塾に通い始めました。塾ではたくさんの情報があり、勉強するべき内容が明確でした。しかし、入塾したにも関わらず、月に2、3回しか通えない状況が続きました。他の塾生についていけていないというのもとても感じましたが、とにかく資料だけはもらうこと、模試だけは受けることだけは続けました。塾に通っていることで、自分に何が足りないのかが明確になり、ギリギリではありますが対策ができたと思います。今年、塾に通ってたくさんの資料や丁寧な解説・分析、二次対策を細かく丁寧に見てくれた先生方、一緒に取り組んでくれた仲間(みんな先輩ですが)、指導してくれる現場の先輩方のお陰で合格することができました。自分の周りの環境にとても感謝しています。

●一次試験に関して

 専門については、特に自身で取り組んだことはなく、塾で受講した古文や漢文を理解できるまで復習するようにしました。今思えば、学習指導要領や沖縄関連の問題は出るものが決まっているのでしっかり取り組んでおけばよかったと思います。
 塾では、毎回ミニテストがあるのでそれの復習をするだけでも大事なポイントがしっかり身につくと思います。

●二次試験に関して

〈論文〉

 論文は塾で出された課題を2本だけ何度も書き直しました。これだけでは全く足りないと分かっていましたが、面接や模擬授業に多くの時間をかけたかったので、上高先生が予想されていた分野の資料に目を通し、小論で書く内容の柱と、実践として取り組んだ具体例をいくつか考えておくようにしました。

〈面接〉

 面接が私の一番の課題でした。現場での経験も少なく、どうしても自信がなく声が小さくなってしまいます。塾でもらった過去の質問事項にそって自身で考えた内容を塾の仲間や現場の先輩たちに聞いてもらって何度も練習しました。経験のない生徒指導に関することや場面指導については現場の先輩にどのような対応が良いのかなど細かく聞きました。しかし、とにかく経験のない私はやる気と若さを押すしかないということになり、大きな声でやる気の伝わるワンフレーズを考えました。この時は、小学校受験組にもたくさんアドバイスをもらい、ほんとうにほんとうに自信につながりました。

〈模擬授業〉

 模擬授業は学校で先輩たちに見てもらい、そのあと塾の仲間で模擬模擬授業を何回もやって、模擬授業に臨みました。模擬授業に関してはやればやるほどいろんなアイディアが出てくるし、楽しくなってきました。一人では絶対にできなかったことだと思います。普段の授業でやっていることをできる限り出せるように何度も練習することが大事だと感じました。国語の一次突破者が多く塾にいたので、みんなで取り組むことで何倍も早く要領よく対策を進められました。

●さいごに

 とても合格体験記とは言えない内容なのですが、私はとてもラッキーで周りに恵まれていたということです。塾は休みがちで成績もあまり良くなく、久しぶりに塾に行く時は本当に毎回心が折れそうでした。勝手に上高先生に怯えていましたが、いつも変わりなく私の成績を分析してくれ、今やるべきことが何かを示してくれました。専門はある程度ボーダーラインで点数が安定していたので、一次試験の二週間前からは塾でもらった教職教養の資料だけに取り組みました。この時のこれが合格につながったと思っています。仕事が忙しくても、塾に通うことで、資料をもらうことで身近に教員採用試験があることを常に意識できたと思います。
 そして、毎回、講義の前の上高先生の推薦図書の話や、沖縄の教育に関しての話は恥ずかしながら知らないことだらけで、勉強になると同時に面白いものばかりでした。そして、教員になっても忘れずに大切にしていきたいこともたくさんありました。そして、ほんとうにこの塾に通って良かったと声を大にして言いたいのは、教員を目指して本気でお互いを励ましあって頑張れる仲間に出会わせてくれたことです。教員採用試験に受かったいま、喜びよりも不安の方が大きくなってきています。しかし、ここで勉強したこと、みんなで取り組んだこと、これからも強い味方になってくれる人たちがたくさんいると思えるので何よりもこれからは生徒のために精進していきます。