平成30年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 中学校国語

1 はじめに

 私は、長い間採用試験を受け続け、受験回数も10回はゆうに過ぎて採用試験に合格しました。その間、試験に向けて勉強はしていたのですが、いろいろなこともあり全然集中できず、臨任(学校現場)の仕事ばかりやっていました。また本務でなくても、学校現場で働いているという実感や満足感もあったからです。そのような状況ではいけないと思い、今回でけりをつけようと心機一転勉強を始めました。しかし自分一人では、勉強することができず行き詰っていました。そんな時、知人から沖縄教員塾のことを聞き、駆け込むようにして入塾したのです。最初、授業内容についていくのも大変だったのですが、復習を欠かさずしっかり行ったので頑張ってついていけるようになりました。授業も先生も厳しい塾ですが、自分を追い込み着実に夢に向かいたい人には、とてもお薦めの塾です。

2 一次試験

 私は一次試験一部免除だったので、専門教科だけに力を注ぐことができました。一次試験の中で、やはり安定して一番点数がとれる学習指導要領は、毎日どこかの部分を勉強していました。塾からもらったプリントを暗記したり、ノートに書き写したりと、少ない時間でも必ず勉強しました。また、ほぼ毎回行われる漢字テストは、満点を取る気持ちで挑戦し、間違った漢字は必ず書き順や意味なども調べて復習しました。古文や漢文は、一文を一単語ずつに区切り、意味や活用を常に調べ、ノートにたくさん書き込みました。ただ説明文だけは、とても苦手で問題を解くに苦労しました。それを克服するよう速読に慣れるために、毎日、新聞や読書をしました。

3 二次試験

【論文】

一次試験が終わって、すぐに取り組み始めたのですが、この論文は私が一番苦手とするもので、何度も何度も書き直し課題をこなそうとしました。しかし、時間が足りず苦手意識もあって10個ぐらいある課題の中で、3個までしか仕上げることができませんでした。論文は書けば書くほど、力が上がっていくものだと思うので、時間の許す限り課題に取り組むことが大切だと感じました。また、「学力向上推進プロジェクト」や「問いが生まれる授業サポートガイド」を熟読することをお薦めします。

【面接】

論文と同様、一次試験が終わってから、取り組み始めました。私は塾だけでなく、勤務している学校の学校長や国語科の先生に相手をしてもらい、アドバイスをもらいました。また声を大きく出せるように緊張しないように、塾の仲間や同級生にも面接練習に協力してもらい、とにかく場数を踏みました。

【模擬授業】

私は学校に勤務しながらの二次試験の対策の取り組みだったので、授業観は大丈夫でした。模擬授業もまた、塾以外のところでも見てもらい、アドバイスをもらい、場数を踏みました。その中でも、塾のメンバーと行う模擬授業は、情報交換の場所にもなり、自信をつけられる場所にもなりました。

4 生活

 去年度は中学校の学習支援員をし、今年度は中学校の臨任として、3年生がいる特別支援学級(情緒)の担任、通常学級の国語の授業を3時間持ち、部活動の顧問をしながらの受験勉強でした。とにかく時間に追われ、勉強時間の確保が難しかったです。朝は5時に起きて、漢字や古典の単語の復習をしました。塾以外の日は勤務時間終了後、そのまま職場に残り、9時ぐらいまで勉強をしました。毎日、絶対に1時間以上は勉強をしようと心掛けていました。

5 その他

 長い間、臨任を続け、あきらめず本務の教員を目指すことができたのは、自分の昔からの夢だったからというのはもちろんのことですが、やはり、いろいろ人に出会い、その人たちから多くのことを学び、応援してもらえているからだと思います。この塾で、仲間と出会えたことで自信が持てました。上高先生は厳しいことを多々おっしゃいますが、親身になって私の相談にのり励ましてくれました。教員採用試験という大きな壁を一緒に乗り越えられたことは、とても貴重な経験となり思い出になりました。あの日、沖縄教員塾に駆け込んで良かったです。本当にありがとうございました。