2022年度実施 沖縄県公立学校教員候補者選考試験 合格体験記 小学校

1. はじめに

 大学を卒業してから毎年教員採用試験を受けていました。教員採用試験は8回目でようやく合格できました。大学を卒業して、小学校の非常勤講師として働きました。初めての学校現場で非常勤ながらも仕事を覚えることが大変だったのを覚えています。
 学校現場2年目からは臨任として担任を受け持ち、仕事をしながら採用試験を受け続けました。
 採用試験が近づくと勉強を始め、採用試験が終わると勉強をしなくなるという生活を送っていました。
 入塾のきっかけは、たまたま同じ学年で働くことになった先生に勧められて「この塾で頑張れば絶対合格できる」と言われたので入塾しました。

【勉強する時間の確保】

 入塾をして、まず始めたことは「勉強する時間をつくる」ことです。入塾1年目は時間の確保が大変でしたが、時間があるときは勉強をしていました。
 入塾2年目は、勉強をする時間を確保するために仕事をなるべく早く終わらせて毎日勉強すること意識しました。

【新聞を読む】

 国語に苦手意識があり、上高先生に相談をすると「新聞を読むとよい」と言われたので新聞を購読をしました。最初の1、2ヶ月は読む時間を作るのも大変でしたが、勉強する時間と平行して新聞を読む時間も作りました。

【キャリアアップをする】

 上高先生のすすめで、特別支援学校教諭二種免許を放送大学で取得しました。

2. 一次試験対策

 8年間非常勤や臨任で働いていたので、一次試験一部(一般・教職教養)免除でした。

【小学校全科】

 教科を絞って学習しました。主に国語と算数を取り組みました。国語は苦手だったので、塾から配布された資料を何回も読み返しました。算数はひたすらに問題を解いては解答、解いては解答をやっていました。少し時間があれば解くようにしていたので、問題や解説書(資料)をずっとかばんに入れて持っていました。他の教科はこれまで何回も採用試験を受験していて覚えているところもあったので、模試で間違えたところや過去間に出てきたところを復習していました。
 毎回の模試の点数は良いときもあれば、悪いときもあり、自分の勉強するモチベーションにもなりました。とにかく「勉強をする時間の確保」を意識しながら取り組みました。

3. 二次試験対策

 経験が長く、周りの先生方からは「一次試験を合格したら、二次試験は大丈夫でしょう」と声をかけられていたので、逆にそれがブレッシャーとなっていました。試験当日の午前中まで模擬授業や面接の練習をしていました。また、8回目の採用試験でやっと二次試験までいけたので、「絶対に合格する」という気持ちを持って対策をしました。

【模擬授業】

 まず始めにやったことは教材研究です。いろんな導入の仕方や周りの先生方にも相談をしながら授業を作りました。授業をすることは私自身好きだったので、楽しく取り組むことができました。
 ありがたいことに勤務校の同じ学年の先生方に4回授業を見てもらいました。いろんな学年や経験をしてきた先生方に助言をしていただいたおかげで、自信を持って試験に臨むことができました。

【面接】

 面接は勤務校の校長先生と上高先生に見てもらいました。コミュニケーション力はあるほうだと思っていたのですが、面接となると頭が真っ白になることがありました。そこで模擬授業よりも力を入れて取り組みました。
 面接練習では聞かれたことに対して一言で終わってしまうことが多く、なかなか自分の思いを伝えられないことがありました。そこで自分の長い臨任生活の経験を入れるとよいよとアドバイスをいただいたので、これまで経験したことを思い出しながら「これを聞かれたら、こう答えよう」と一言一句覚えるのではなく、伝えたいことだけを先に決めておき、練習しました。

4. おわりに

 私は入塾する前と後では大きく意識が変わりました。入塾する前は「勉強はできるときにやろう」と勉強から逃げていた自分がいました。しかし、入塾後に上高先生から「ギリギリで合格するのではなく、確実に合格するくらいまで勉強をするという意識を持つこと」という言葉が胸にささり、勉強に対する意識が変わりました。これからも学ぶ姿勢を高く持って、教員というすばらしい仕事に誠心誠意尽くしていきます。最後に、今合格して思うことは自分の力だけでは合格することができなかったと思います。上高先生をはじめ、勤務校の先生方やこれまでにお世話になった先生方への感謝の気持ちを忘れずに、これからも学び続ける教員として頑張って行きます。本当にありがとうございました。